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日系2社、4月の国際線旅客数は8%増-欧州が増加

  • 2016年5月30日

 全日空(NH)と日本航空(JL)の2016年4月の運航実績で、2社合計の国際線旅客数は前年比8.0%増の139万1412人となった。座席供給量を表す有効座席キロ(ASK)が11.2%増だったのに対し、旅客輸送量を表す有償旅客キロ(RPK)は13.6%増とASKの伸びを上回り、利用率は1.6ポイント増の74.8%となった。

 旅客数はNHが11.4%増の70万7946人、JLは0.4%増の68万3466人とともに増加。NHがJLを5ヶ月連続で上回った。利用率に関しては、NHはASKが16.1%増、RPKが17.5%増となり、0.9ポイント増の72.5%。JLはASKが1.9%増、RPKが4.1%増で、1.7ポイント増の77.5%となった。

 方面別では、NHの旅客数はアジア・オセアニアが最も多く10.5%増の50万1010人。次いで、北米・ホノルルが19.9%増の14万9291人、欧州が0.3%減の5万7645人だった。利用率についても、最も高かったのはアジア・オセアニアで2.0ポイント減の74.5%。前年からの伸び率では、欧州が3.5ポイント増の70.7%、北米・ホノルルが2.2ポイント増の70.8%と続いた。

 JLの旅客数で最も多かったのは、東南アジアで0.4%減の27万9455人。2位は中国で4.2%減の11万3286人、3位は米大陸で10.2%増の8万9776人だった。前年からの伸び率では米大陸が10.2%増と最も高く、次いで欧州が7.8%増の5万2674人、オセアニアが1.9%増の1万2408人。NHとともに、欧州が前年を上回った。

 利用率は東南アジアが1.6ポイント増の81.6%で最も高かった。前年からの伸び率では、欧州が8.9ポイント増の77.3%で最も伸長し、次いで東南アジアが1.6ポイント増、韓国が1.0ポイント増の80.0%、米大陸が同じく1.0ポイント増の73.1%となった。