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ツーリズムEXPO2016、18万人の来場目標-フォーラム強化

▽海外展示は「海外旅行復活の年」、東北・九州復興に向けた取り組みも

2代目歌川広重作の浮世絵、「諸国名所百景」シリーズの「遠州秋葉遠景袋井凧」をモチーフにしたキービジュアル  23日から25日までおこなう展示会では、海外展示のテーマを「海外旅行復活の年」に設定し、出展者に対して積極的なアピールを促していく。ツーリズムEXPOジャパン実行委員会によると、新規出展はイスラエル、マダガスカル、パナマ、ギリシャの4ヶ国で、フランスも6年ぶりに参加。最大出展者は韓国の50コマで、ブランドUSAが48コマ、台湾が30コマと続いた。

 今回は「今後の注目市場」として、黒海沿岸のアゼルバイジャン、ベラルーシ、ブルガリア、ジョージア、モルドバ、ルーマニアの6ヶ国に焦点を当てる予定。また、フランスについては、同委員会として写真展の開催に協力し、テロなどで落ち込んだ需要の回復に向けた取り組みをおこなう。

 国内・訪日展示には47都道府県や、ジャパン・ショッピング・ツーリズム協会、伝統的工芸品産業振興協会などが出展。最大出展者はバス事業などを展開する岡山県の両備ホールディングスで32コマ。DISCOVER WEST連携協議会・JR西日本と、東北観光推進機構・JR東日本がそれぞれ30コマと続いた。今年は東日本地域や熊本をはじめとした九州地域の支援策として、「ツーリズム・チャリティ・オークション(仮称)」も実施する予定。

 このほか、22日、23日の業界日には国内外のサプライヤーと旅行会社による、海外・国内旅行の商談会をそれぞれ開催。観光や旅行をテーマにメディアが商談をおこなう「メディアミーティング」もおこなう。24日、25日の一般日には、音声自動翻訳や多言語アプリなどの技術を体験できるゾーンや、「スノースポーツ&スノーリゾート」「道の駅」などに焦点を当てた企画展示も計画しているという。

 業界関係者は、業界日についてはツーリズムEXPOジャパン2016の公式ウェブサイトからの事前登録で入場できるが、一般日についてはチケットが必要。7月25日から販売を開始する前売券は大人が1100円、学生が600円で、当日券は大人が1300円、学生は700円だ。なお、21日から23日には日本政府観光局(JNTO)が東京ビッグサイトで「VISIT JAPANトラベル&MICEマート(VJTM)」を開催する。