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JBAA新会長に岡田氏、ビジネスジェットの潜在需要に期待

  • 2016年5月22日

JBBA新会長の岡田圭介氏  日本ビジネス航空協会(JBAA)は5月18日、2016年度の定時総会と懇親会を開催した。総会では役員の改選を実施し、新しい会長に元全日空(NH)取締役副社長で、現在はANAホールディングス常勤顧問を務める岡田圭介氏が就任。前会長の北林克比古氏は特別顧問に就いた。

 岡田氏は本誌の取材に応え、スイスのダボスで開催された世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)に出席した際、多くの参加者がビジネスジェットを利用していたことを説明。「海外ではビジネスチャンスを得るための投資としてビジネスチェットを利用している」と語り、国内でも潜在需要が十分にあるとの考えを示した。

 今後はビジネスジェットのさらなる利用促進に向け、利用方法やメリットなどの具体的な情報を幅広くアピールするとともに、潜在需要の掘り起こしをはかる。あわせて政府に対しても、ビジネスジェットの規制緩和について具体的な提案をおこなっていきたいとした。

特別顧問の北林克比古氏  懇親会では北林氏が、JBAAの創立20周年である今年に入り、羽田空港のビジネスジェット用スロットが増加したほか、地方空港のCIQ事務所への連絡期限が2週間前から1週間前に短縮されるなど、ビジネスジェット活用に向けた基盤整備の動きが加速していることを説明。「20年を経て盛り上がってきた機運を逸することなく、引き続きビジネスジェットへの理解の促進と需要の顕在化をめざす」と語った。岡田氏に対しては、「今までの豊富な経験と知見で協会をリードし、ビジネス航空のさらなる発展に寄与してくれるものと確信している」とエールを送った。

 このほか、来賓として登壇した国土交通省航空局次長の重田雅史氏は、政府が20年の東京オリンピックに向けて、ビジネスジェットの受入体制整備に重点的に取り組んでいることを説明。ロンドン五輪が開幕した12年7月には、ビジネスジェットの発着回数が前年比で3000回増えたことを紹介し、「東京オリンピックの前後にも、かなりのビジネスジェットが飛んでくるのでは」と期待を示した。

 なお、16年度の役員体制は以下の通り。


▽日本ビジネス航空協会 役員体制
(氏名/役職/会社名)

岡田圭介氏(※新任)/会長/日本ビジネス航空協会(ANAホールディングス常勤顧問、元全日空副社長)
金井大悟氏/副会長/エアロパートナーズ 代表取締役社長
紺戸隆介氏/副会長/丸紅エアロスペース 取締役会長
田村和之氏(※新任)/副会長/日本ビジネス航空協会(元日本エアロスペース社長)
東山浩司氏/常務理事/ユニバーサル・アビエーション 代表取締役
高岡信氏/常務理事/朝日航洋 常務取締役
角替誠氏/常務理事 兼 事務局長/日本ビジネス航空協会
上田真吾氏/理事/エアバス・ジャパン ビジネス・ディベロップメント ヴァイスプレジデント
長江操氏/理事/中日本航空 航空事業本部 国際ビジネス機事業室長
久野哲郎氏/理事/三菱重工業 交通・輸送ドメイン 民間機経営企画室室長 兼 営業総括部民航営業部部長
神崎俊明氏/理事/成田国際空港 旅客ターミナル部部長
倉野博己氏/理事/中部国際空港 執行役員 セントレアオペレーションセンター・運航支援担当
三輪德泰氏[/b]/理事/静岡エアコミュータ 代表取締役社長
片岡康弘氏/理事/スイスポートジャパン 代表取締役社長
若井洋氏/理事/富士重工業 航空宇宙カンパニー 航空機設計部長
保坂淳一氏(※新任)/理事/岡山航空 経営戦略部部長
万願寺拓秋氏(※新任)/理事/双日 航空産業・情報本部 情報産業・航空事業部部長
原雄三氏/監事/全日空 総務部長
阿尾充啓氏(※新任)/監事/ジャムコ 理事 航空機整備カンパニー営業部長

橋爪孝之氏/特別顧問/日本ビジネス航空協会 元会長(元日本航空専務取締役)
中渓正樹氏/特別顧問/日本ビジネス航空協会 元副会長(元北海道国際航空社長)
窪田陽一氏/特別顧問/日本ビジネス航空協会 元会長(元全日空取締役)
北林克比古氏(※新任)/特別顧問/日本ビジネス航空協会 前会長(元全日空専務取締役)
佐藤和信氏(※新任)/特別顧問/日本ビジネス航空協会 前副会長(元日本アジア航空常務取締役)
越智信夫氏/顧問/日本ビジネス航空協会 全常務理事(元国土交通省航空局技術部長)