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ベルギー、東京初の「フラワーカーペット」、友好150周年で

  • 2016年5月19日

(左から)駐日ベルギー王国大使のギュンテル・スレーワーゲン氏、東京都知事の舛添氏、ブリュッセル首都圏政府首相のヴェルヴォールト氏、対外貿易担当大臣のジョドーニュ氏  ベルギー王国ブリュッセル首都圏政府は5月18日、六本木で「ブリュッセル・フラワーカーペット」のオープニングセレモニーを開催した。ブリュッセルのフラワーカーペットは2年に1度、8月15日の週の週末に開催されるイベントで、市内の世界遺産に登録された広場「グランプラス」に生花を敷き詰めて作られた、巨大な「花の絨毯」を鑑賞する。今年は日本・ベルギー友好150周年にあたることから、5月18日から21日まで、東京の六本木ヒルズと東京スカイツリータウンの2ヶ所でも開催している。

 セレモニーで登壇したブリュッセル首都圏政府首相のルディ・ヴェルヴォールト氏は、「フラワーカーペットを通じて、ブリュッセルの魅力を再発見して欲しい」と発言。3月22日にブリュッセルで起こった同時多発テロ事件と、4月14日以降に熊本を中心に発生した一連の地震について触れ、「お互いに困難を抱えているが、こういう時こそ同じ価値観を共有する日本とベルギーが団結する必要がある」と呼びかけた。

 同政府対外貿易担当大臣のセシル・ジョドーニュ氏は、「日本とベルギーの長い友好関係は、経済関係の発展にもつながっている」と強調。2015年10月に就航した全日空(NH)の成田/ブリュッセル線について触れ、「直行便の存在は、両国の関係をさらに強めるだろう」と今後の人的交流の発展に期待した。

六本木ヒルズのフラワーカーペット。250平方メートルの敷地に3万1620本の菊とバラ、プリザーブドフラワーのあじさいを敷き詰めた  このほか、来賓として出席した東京都知事の舛添要一氏は、20年の東京五輪について「東京でも外国人旅行者がさらに快適に過ごせるような取り組みを進めている。ベルギーからも多くの旅行者が日本を訪れることを願っている」と挨拶した。

 なお、ブリュッセル市観光局、ブリュッセル・インターナショナルおよびブリュッセル首都圏政府貿易投資局は、毎年世界1都市で開催しているプロモーションイベント「ブリュッセル・デイズ」を、今年は5月16日から20日で東京で開催中。同イベントはこれまでにミラノ、マドリード、ニューヨーク、パリ、ベルリン、アムステルダム、ロンドン、ワシントンDC、北京、ミラノで開催しており、東京は11都市目の開催地となる。