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国内旅行業況、バス事故などで15ポイント減、次期は北海道に期待

  • 2016年3月17日

 日本旅行業協会(JATA)が2月8日から24日にかけて、会員の585社を対象に実施した旅行市場動向調査で、2016年1月から3月までの国内旅行のDI値(※)はマイナス6となり、前期(15年10月~12月)から15ポイント減少した。12月時点の見通しのプラス3からは9ポイント減少。JATAによると、1月に起きた軽井沢でのバス事故が影響したほか、北海道などのツアーが雪不足により不催行になるケースが多かったという。

 業態別では「国内旅行ホールセラー」が63ポイント減のマイナス83と大幅に減少。このほかも「リテーラー1」が25ポイント減の0、「リテーラー2」が13ポイント減のマイナス7となるなど、すべての業態が減少した。

 方面別については、奄美・沖縄が5ポイント増の5と最も上昇。次いで、伊豆を含む静岡が3ポイント増のマイナス17、山陰が2ポイント増のマイナス27となった。顧客層別で見ると、OLとファミリーがそれぞれ3ポイント減、教育が5ポイント減など全項目で減少した。

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※DI値は設問事項に対して「良い」「普通」「悪い」「取り扱いなし」の4つを用意し、集まった回答を数値化したもので、設問事項に対する全体的なトレンドを示す指標となる。すべての回答が「良い」の場合はプラス100。JATAの調査では、JATA会員会社にアンケートを実施し、業態、顧客別、方面別にDI値を算出している。