通訳案内士、15年度は27.8%増の2199人が合格

  • 2016年2月16日

 日本政府観光局(JNTO)はこのほど、2015年度の通訳案内士試験の合格者を発表した。受験者数は前年比50.5%増の1万975人で、合格者数は27.8%増の2199人。そのうち59人が外国籍だった。合格率は19.3%。JNTOによると、20年の東京オリンピック開催に向けて訪日旅行に対する関心が高まっていることや14年度から筆記試験免除の対象となる資格が増えたこともあり、受験者数、合格者数ともに前年を大きく上回った。

 言語別の合格者数は英語が最も多く、1822人で合格率は21.5%。以下は中国語が86人で7.2%、フランス語が71人で22.1%、スペイン語が43人で18.3%、韓国語が40人で12.4%、ドイツ語が24人で24.2%、ポルトガル語が15人で20.8%、ロシア語が10人で9.7%、イタリア語が4人で5.0%、タイ語が4人で7.8%となった。年齢別では50代が641人と最も多く、全体の30.3%を占めた。2位は40代で、以下は30代、60代、20代、70代、10代、80代と続いた。最年長合格者は80歳の男性で、受検言語はポルトガル語。最年少は14歳の女性で、受検言語は英語だった。

 職業別では会社員が876人と最も多く、全体の41.3%を占めた。以下は主婦、教職員・塾講師、無職、公務員・団体職員、通訳・翻訳、専門職、学生と続いた。居住地別では東京都が769人で最も多く、次いで神奈川県、千葉県、大阪府、埼玉県となった。