トラベルスカイ、日本で本格展開、中国系GDSの強み活かし

  • 2016年2月7日

トラベルスカイテクノロジー日本社長の張偉氏  中国系航空会社へのホストシステムの提供やGDSの運営などをおこなう、中国のトラベルスカイテクノロジーは、日本市場での取り組みを強化する。同社の子会社であるトラベルスカイテクノロジー日本社長の張偉氏は本誌のインタビューに応え、「日本市場で中国系航空会社の航空券の販売をサポートし、航空会社のコスト削減をはかっていきたい」と意気込みを述べた。今後は主要事業と位置づける、航空会社に対するシステムなどの提供に引き続き注力するとともに、旅行会社に対しGDSのさらなる利用を働きかけていく方針だ。

 同社は中国系航空会社を中心に、自社端末の「eTerm」でGDS事業を展開しており、中国国内ではGDSとしてほぼ100%のシェアを誇る。日本市場については、2014年にBSP-Japanに加盟し、eTermでBSP発券が可能になったことを踏まえ、今後は中国旅行を取り扱う旅行会社を中心に、eTermのさらなる利用促進をはかる考え。張氏は、「日本市場では、航空会社との関係性をよりアピールするようなキャンペーンをおこなうとともに、旅行会社へのインセンティブの提供などの必要な対策を実施していきたい」と意欲を語った。

 また、張氏は「中国の航空会社や鉄道、ホテルなどの中国に関わるコンテンツを、他社よりも多く確実に提供できることが我々の強み」と説明。今後はコンテンツのさらなる増強をはかるという。

 このほか、中国の大手OTAに対し、同社が提供している予約エンジンについても「コスト面の競争力とシステムの安定性が強み」とし、今後旅行会社に対しアピールしていく考えを示した。

※インタビューの詳細は後日掲載予定