itt TOKYO2024

シルク・ドゥ・ソレイユ、日本の重要性強調、MICE向け新サービス

  • 2016年2月4日

(左から)シルク・ドゥ・ソレイユディレクター・オブ・インターナショナル・トラベル&ツーリズムのマシュー・ブーン氏、同社リージョナルセールス&マーケティングマネージャー・アジアパシフィックのディオン・ユエン氏  シルク・ドゥ・ソレイユは2月2日、メディア向けに朝食会を実施した。同社リージョナルセールス&マーケティングマネージャー・アジアパシフィックのディオン・ユエン氏は「通常の移動公演では各国で2、3週間しか公演をおこなわないが、2月3日から開始する『トーテム』の日本公演は数ヶ月に渡って展開する」と説明。「日本市場を重要視している表れ」と強調した。

 シルク・ドゥ・ソレイユは1984年に創業したサーカス集団で、現在はラスベガスを中心に常設公演の「レジデントショー」と、移動公演の「ツアーショー」の2種類を展開。同社ディレクター・オブ・インターナショナル・トラベル&ツーリズムのマシュー・ブーン氏によると、2015年にラスベガスのレジデントショーに来場した人のうち、海外からの来場者は全体の約20%。日本人来場者は海外からの来場者のうち最も多いという。

 ブーン氏によれば、ラスベガスで展開する8種類のレジデントショーのうち、水を使った「オー」と、マイケル・ジャクソンのヒット曲を使用した「マイケル・ジャクソン ONE」が日本人に人気だ。今後は、日本市場に他のレジデントショーも訴求していきたい考えで、特に今年2月にリニューアルするビートルズの音楽を使用したショー「ラブ」をアピールしたい考え。なお、「冒険の旅」をテーマとしたショー「ザルカナ」が4月30日で休演するため、5月以降のレジデントショーは7種類となる。

 同社では日本市場でのプロモーションとして、旅行会社向けの教育プログラムを強化。ラスベガスのレジデントショーを紹介する日本語ブローシャーを用意したほか、ブランドUSAと共同でレジデントショーを紹介する日本語ウェブサイトを開設した。今後は、eラーニング講座も提供する計画という。ブーン氏は「旅行会社の方に何があるかを知ってもらい、お客様に魅力を伝えてほしい」と訴えた。

 また、新たなサービスとしてMICE向けのプログラムを提供。例えば、日本人パフォーマーの高橋典子さんが出演するショー「カー」の鑑賞と、高橋さんによるグリーティングなどを含めたプログラムを、1人あたり224米ドルで用意した。ブーン氏は「これまで、旅行会社からMICE向けのプログラムについて多くの問い合わせがあった」と説明し、「新プログラムではバックステージツアーやパフォーマーによるレッスンなど、様々なリクエストに対応できる」とアピールした。このほか、新たにウェディングのプログラムも提供する計画で、詳細は今後、発表する予定という。

2月2日に開催した「トーテム体験会」の様子  同日には、ラスベガス観光局と共催で、旅行会社向けに「トーテム」の体験会を開催。同局日本代表の岡部恭子氏は本誌取材に対し、トーテムはラスベガスの常設ショーとは異なるものの「シルク・ドゥ・ソレイユの芸術とアクロバットというコンセプトは理解してもらえると思う」と述べ、「(トーテムで)シルク・ドゥ・ソレイユを初めて観て感動したら、ぜひ本場のラスベガスに訪問し、常設ショーを観てほしい」と期待を示した。

▽訂正案内(編集部 2016年2月5日 8時50分)
・訂正箇所:第3段落第1文
誤:ラスベガスで展開する9種類のレジデントショー・・・

正:ラスベガスで展開する8種類のレジデントショー・・・

・訂正箇所:第3段落第3文
誤:・・・5月以降のレジデントショーは8種類となる。

正:・・・5月以降のレジデントショーは7種類となる。
お詫びするとともに訂正いたします。