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日本旅行、16年は「感動と安心」-上期目標は18%増の9.4万人

  • 2016年1月26日

 日本旅行はこのほど、2016年上期の「マッハ」「ベストツアー」の商品を発表した。今年は新たなブランドコンセプトとして「~旅はもっと楽しくなる~新しいマッハ・ベストがお届けする 感動と安心の旅」を設定。希少性、専門性、テーマ性にこだわった付加価値の高いツアー商品を用意するとともに、海外旅行保険が付いたツアーを設けるなど、ツアー参加者の「安心」に配慮した。このほか、今年が「マッハ」の45周年であることを記念し、特別商品も用意。上期の販売目標は全方面計で前年比18%増の9万4500名とした。商品は1月22日から2月15日にかけて順次発売する。

 上期商品では、ヨーロッパ方面の添乗員付き周遊型商品と、ヨーロッパ方面以外の期首の周遊型半期商品を対象に旅行前と旅行中のサポートを強化。ヨーロッパ方面以外で、期中に発売する価格訴求型の「イチ押し」などについては対象外とした。

 対象ツアーには海外旅行保険を無料で付与。添乗員付きツアーでは添乗員がWiFiのルーターを持参し、ツアー参加者がいつでも日本と連絡がとれるようにした。また、今までは東京のみだった、添乗員が旅行の相談などを受け付ける「旅の情報デスク」を大阪に増設。年中無休、24時間体制の日本語救急サービスなども提供する。

 方面別では、引き続きヨーロッパと南北アメリカ、アジアを重点方面と位置づけ、商品の強化・拡充をはかる。ヨーロッパではスペインやイタリアの販売を強化する。なお、昨年11月の同時多発テロ事件以来、需要が落ち込むフランスについては、パリを含むコースを3割から4割ほど減らしたという。

 ヨーロッパではそのほか、マッハ45周年特別企画ツアーを積極的に展開。高品質ツアーの「遙かなるヨーロッパ」で全コースを記念企画商品としたほか、「大好きイタリア・スペイン」で5コース、「大好きヨーロッパ」で4コースを用意した。例えば、羽田発着の「緑の北スペイン・パラドール紀行9日」では、7泊中5泊をパラドールに宿泊。7月6日出発では「パンプローナの牛追い祭り」を観覧する。

 アメリカでは添乗員同行のコースを中心に、観光素材にこだわったコースを新設した。例えば「世界遺産の2大国立公園とナパバレーの珠玉のワイナリーを訪ねて8日」では、満月の前後2日間に現れるという月の光による「月虹」を見るため、予約が取りにくい「ヨセミテ・ロッジ」に宿泊する。

 中南米では、ブラジルのレンソイスの商品を増やし、添乗員付きのコースで展開。カナダでは今年から繁忙期の秋のコースを先取りして掲載し、早期予約を促す。アジアでは台湾と香港で、行程にゆとりをもたせた「悠遊紀行」のコース数を1.5倍に増やし、今まではリクエストがあった場合に対応していたビジネスクラスを商品化した。

 このほか、「イチ押し」では早期予約の取り込みを強化するため、ツアーの設定期間を拡大。今までは4月から7月までを設定期間としていたが、今回からは期間を4月から8月までに拡大し、「春から夏のイチ押し」として展開。一部の商品は9月出発分まで販売する。