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年末年始の旅行者数、国内増で過去最高の3058万人に-JTB調査

  • 2015年12月2日

▽海外は台湾やハワイが人気、香港やシンガポールも好調

 海外旅行の方面別では、台湾やハワイなどが引き続き人気で前年超えとなった。香港は、前回の調査時にはデモの影響で落ち込んだものの、今回は増加。建国50周年で露出が増加したシンガポールは、安全なイメージが手伝い好調だったという。一方、欧州や韓国などは2桁減となった。

 ルックJTBの出発のピークは、ヨーロッパなどの長距離方面が12月23日で、アジアなどの近距離方面は12月29日と30日。帰国日のピークは1月2日から3日となるの予想だ。


▽国内旅行は長期化・贅沢化傾向に

 国内旅行の旅行日数については、1泊2日が3.1ポイント減の32.3%、2泊3日が1.2ポイント減の30.4%となった一方、3泊4日が3.1ポイント増の16.4%と増加している。宿泊施設については、旅館・ホテル・民宿・ペンションの合計が6.8ポイント増の44.9%と増加し、実家が0.7ポイント減の47.5%となった。JTBでは「宿泊日数を伸ばして少し長めの旅行をする」「実家への帰省だけでなくホテルや旅館での宿泊を楽しむ」「ふるさと旅行券を有効に使う」など「ちょっと贅沢な旅行」を志向する動きがあるとの見方を示している。

 方面別では、北陸新幹線の開業により北陸が好調で、沿線地域の甲信越も増加。北海道、東北、中国も前年を上回った。エースJTBの予約状況によれば出発日のピークは12月31日で、アンケート結果でも12月31日という回答が20.3%と最も多く、12月30日が17.7%で続いた。

 なお、調査結果は15歳以上79歳までの男女1200人へのアンケートから推計したもの。アンケートの実施期間は11月3日から15日まで。