"本物"にこだわり観光を発信 佐賀県、旬の素材をアピール

 佐賀県観光連盟はこのほど、大阪市北区の大阪第一ホテルで観光説明会「SAGA`Sセミナー」を開いた。月別のおすすめ観光モデルコースを提示し、コース上の市町が「3大遺産をめぐる」(佐賀市)などの観光素材を紹介した。大手旅行会社や協同組合大阪府旅行業協会の組合員ら約60人が出席した。

 セミナーの冒頭、県国際・観光部の大川内直人副部長は「1月に知事が代わり(山口祥義知事)本物を意識して佐賀観光を発信している。なかでも酒と食は、国などから出向、出張した人が必ず絶賛して帰ります。その美味しさは自負している」とあいさつ。タイのテレビドラマのロケ地に佐賀県が選ばれインバウンドが好調なことも伝えた。

 観光素材の紹介では、2016年に創業400年を迎える有田焼、今年10月に嬉野温泉にオープンしたブーゲンハウス嬉野などをクローズアップ。有田町では来年10-11月、有田焼に触れ、有田焼の器で食を味わうなどのまちなかフェスティバルを開催する。嬉野温泉では、美肌の湯をアピールするため「ぷるるん温泉」を宣言し女性向けのスイーツ開発などに取り組むほか、周辺の鹿島市などと連携し酒蔵ツーリズムや夜桜見学など滞在メニューを充実させている。

 唐津市では今年からスタートした呼子朝市のバーベキューが好評。佐賀市では、今年7月に世界文化遺産に登録された三重津海軍所跡、今年5月にラムサール条約に登録された有明海・東よか干潟、機械遺産に認定されている昇開橋の3つを「佐賀市3大遺産」としてアピールしている。

 そのほか、九州新幹線新鳥栖駅がバス駐車場を備え、九州自動車道へのアクセスも容易なことから九州旅行の玄関口として利用を勧めた。

 (15/11/30)


情報提供:トラベルニュース社