ケアンズ、日本人10万人へ、旅行会社との連携重視

  • 2015年11月12日

TTNQセールス&マーケティングマネージャー(日本・韓国地区)の坂本統氏  トロピカル・ノースクイーンズランド観光局(TTNQ)とクイーンズランド州政府観光局はこのほど、都内で旅行会社などを対象にレセプション「ケアンズナイト」を開催した。同局セールス&マーケティングマネージャー(日本・韓国地区)の坂本統氏は本誌の取材に対し、「3年後までにケアンズへの年間日本人訪問者数10万人をめざす」と意欲を示した。

 坂本氏によると、2014年7月から15年6月までのケアンズへの日本人訪問者数は、前年比3%増の8万8327人。このうち90.8%の8万201人がレジャーでの訪問で、旅行会社経由でパッケージツアーや手配旅行、教育旅行などを利用した人は全体の81.6%にあたる7万2059人だったという。このことから、坂本氏は「ケアンズはレジャー向けのデスティネーション」と改めて強調し、「(訪問者数の増加に向けては)旅行会社との協力が重要になる」と語った。

移動車両「動くケアンズ&グレートバリアリーフ専門店」  旅行会社との連携の一例として、同局では11月4日からエイチ・アイ・エス(HIS)と「ケアンズ&グレートバリアリーフキャンペーン」を開始。全国の学生からアイデアを公募して決定した、TTNQの公式ゆるキャラ「ケアッピ」をデザインした移動車両を「動くケアンズ&グレートバリアリーフ専門店」として利用し、12月中旬まで関東各地でケアンズの魅力をアピールする。11月3日にはオープニングイベントとして、HIS銀座本店前で移動車両を披露したほか、現地のアボリジニダンサーがパフォーマンスをおこなった。

TTNQ公式ゆるキャラ「ケアッピ」  また、同局では日本人訪問者数の増加に向けて、ハネムーナーやカップル、家族連れ、教育旅行をメインターゲットに設定。坂本氏は「ケアンズならではの魅力を紹介していきたい」と話し、今後はこれらのターゲット層に、世界遺産のグレートバリアリーフ、熱帯雨林、自然、動物、地元民との触れ合いなど、ケアンズならではの魅力を訴求していくと説明した。

 そのほかには新たな取り組みとして、同局の日本語版ロゴを作成。さらに、旅行会社での販売促進に向け、ケアンズの魅力を訴求するプロモーションビデオを「カップル」「イケメン」「ファミリー」の3種類制作した。ビデオはYouTubeなどで公開している。