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BUZZPORT、SIT商品紹介サイト開設、旅行会社に活用呼びかけ

  • 2015年8月24日

 海外旅行のマーケティングなどをおこなうBUZZPORTはこのほど、テーマや目的に特化したSIT商品の情報を提供するウェブサイト「TRAVEL PLANET」を開設した。ウェブサイトでは歴史や文化などのテーマ性の高い旅行プランについて、旅行会社と協力して、読み物形式で紹介。旅行商品の予約に繋げたい考えだ。BUZZPORT代表取締役社長の江藤誠晃氏は「旅行会社のSIT商品を掲載することで、改めて人々に海外旅行のツアーの魅力を伝えていきたい」と意気込みを示した。

 ウェブサイトでは、ツアーに合わせた旅行プランを写真と文章で紹介する。ページの下部に旅行会社とツアーの情報を掲載するほか、出発日や人数を指定したツアー検索機能も提供する。ツアー情報の閲覧には、Facebookのアカウントで、TRAVEL PLANETの無料会員に登録する必要がある。江藤氏は、SITに興味がある旅行者をターゲットに、10万人の登録をめざしたいとした。

 現在ウェブサイトでは、6本の旅行プランを紹介している。例えば「マラッカ海峡に浮かぶアートの島/マレーシア」では、ユナイテッドツアーズと協力。ペナン島のジョージタウンでの壁画アート見学をテーマに据えた。また、自転車タクシーの「トライショー」を使っての、ジョージタウン観光も実施。ヘルマン・ヘッセやラドヤード・キップリングなどの作家が滞在したことで知られるコロニアルホテル「イースタン・アンド・オリエンタルホテル」に宿泊する。航空会社はエアアジアX(D7)とエアアジア(AK)を利用する。

 江藤氏によると、年内には100件以上の旅行プランを掲載したい考えで、旅行会社に対し、積極的に商品を提供するよう呼びかけていく。ただし、あくまでもSIT商品専門の紹介サイトであるため、SITとしての独自性、テーマ性、ツアーとしての継続性などの審査基準を設け、基準を満たしたものを順次掲載していく。ツアーの掲載料は当面は無料。将来的には掲載料やツアーを成約した際の成功報酬の水準などを決定し、有料化したい考えだ。

 また、同氏は旅行会社のメリットとして、ツアーの検索は無料会員登録が条件であることから、消費者の志向や行動を分析でき、マーケティングツールとしてウェブサイトを活用できる点を挙げた。各ページにアクセスした会員数や傾向などを旅行会社側にフィードバックするとともに、ツアー造成に関するコンサルティングもおこないたいという。江藤氏は「旅行会社とwin-winの関係を築きながら、ポータルサイトをめざしたい」と語った。

 また、BUZZPORTでは旅が好きな人々をターゲットに、TRAVEL PLANETに掲載された海外旅行プランを評価するスタッフ「仲間(BUDDY)」を募集。BUDDYはアンケートなどを通じて旅行プランを評価するほか、ブログやソーシャルメディアでの旅行プランの紹介、旅行プランの魅力の向上について検討するモニター会議への参加などの活動をおこなう。BUDDYの特典として、一部ツアーの割引や、モニター旅行への参加なども検討しているという。