外務省、マレーシアサバ州の渡航情報を一部引き上げ、誘拐事件受け

  • 2015年7月29日

 外務省はこのほど、マレーシアのサバ州東海岸のうちサンダカンからラハ・ダトゥに至る海岸線地域の一部について、渡航情報を「渡航の是非を検討してください」から渡航延期勧告に引き上げた。今年5月にサンダカンの海岸の観光客向け高級レストランにおいて、中国系の共同オーナー女性と客の男性の2名が、イスラム過激派組織のアブ・サヤフ・グループと見られる武装集団に誘拐される事件が発生したことを受けたもの。同省では「同市にいてはさらなる襲撃の可能性も排除し得ない状況」と説明している。

 なお、ラハ・ダトゥ地区では、2013年にも武装勢力「スールー王国軍」によるフィリピン側からの侵入事案などが発生している。