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日本旅行、下期海外は欧州を最重点化-米大陸、アジアも

  • 2015年7月27日

「ベストBUYヨーロッパ」パンフレット表紙 日本旅行はこのほど、2015年下期の海外旅行商品の販売を開始した。円安やテロ、感染症などの不安材料が依然として残るものの、下期商品では企画提案型商品の強化や、創業110周年記念企画の目玉商品の設定、消費者が利用しやすいリーズナブルな商品の拡充を実施。最重点方面のヨーロッパに加えて、南北アメリカ、アジアを含めた3方面を重点方面として掲げ、前年比2%増となる12万2000人の取り扱いをめざすとした。

 最重点方面のヨーロッパについては、主要商品で新千歳、中部、関空、福岡からの同日乗継便を利用するコースを用意。日本航空(JL)を利用するコースは国内線の追加代金を無料にするなどし、全国の50空港からの需要を取り込むという。

 主力の「ベストBUYヨーロッパ」については、全コースで並び席を追加代金なしで利用できるようにしたほか、直行便利用コースや乗継利便性の高いコースを多数設定。また、市内の中心部のホテルを利用してフリータイム時の利便性を向上させるなど「大幅な商品改革と品質向上」を実施した。なお、設定期間については市場動向に柔軟に対応するため、今後は従来の半期ごとから、四半期ごとに変更する予定という。

 そのほか、ハネムーナーやカップル向けのリーズナブルな「感動の宝石箱ヨーロッパ」、熟年層やシニア層向けの「感動のシンフォニーヨーロッパ」についても、ラインナップを拡充した。

 シニア層の伸びが期待できる南北アメリカについては、絶景スポットを盛り込んだ企画提案型の商品に注力し、「グランドサークル満喫7日」など計11コースを用意。そのほか「ウユニ塩湖とペルー周遊10日」や、創業110周年記念企画の「リオのカーニバルチャンピオンパレードとイグアスの滝8日」など新たなコースを設けた。また、ヨーロッパと同様に、主要商品に追加代金なしの同日乗継便利用コースを用意し、地方発の需要取り込みをはかる。

 アジア方面では「台湾ランタン祭り台北・十分・九フン(※)4日」など、その地ならではの風物や観光地を訪れる企画提案型のコースを強化。シニア層などに好評を得ている、専用車および専用ガイド利用コースを拡充し、「こだわりのアンコールワット」などを追加した。

 そのほか、四半期型の比較的安価なシリーズ「イチ押し」では8月中旬までに11商品を発売。価挌訴求型のシリーズ「行っ得」もラインナップを増やした。方面別の目標人員はアジアが前年比1%減の5万2500人、ヨーロッパが10%増の4万2500人、ハワイが1%減の8000人、グアム・サイパンが40%減の7000人、アメリカ・カナダが25%増の6500人、オセアニアが4%増の5500人とした。

※フンは人偏に分