itt TOKYO2024
itt TOKYO2024

プリンセス・クルーズ、知名度高め乗りやすく、16年も短日程増

  • 2015年5月10日

(横浜港大さん橋国際客船ターミナルで撮影。左から)アンソニー・カウフマン氏、横浜市港湾局局長の伊東慎介氏、ダイヤモンド・プリンセス船長のトッド・マクベイン氏、木島榮子氏、クラブツーリズム代表取締役社長の小山佳延氏 プリンセス・クルーズは4月29日、2015年の日本発着クルーズを開始した。配船しているのはダイヤモンド・プリンセスで、4月から8月にかけて横浜と神戸を基点としチャーターを含めて17本のクルーズを運航する。

 プリンセス・クルーズでアジア地区オペレーション担当シニア・ヴァイス・プレジデントを務めるアンソニー・カウフマン氏は記念セレモニーの冒頭、昨年初めて配船したダイヤモンド・プリンセスに対して顧客から高い反響を得られたと説明。

 具体的には、満足度調査で90%を超える評価が示されたといい、カウフマン氏は船内のホスピタリティや接客、食事などに日本市場向けのサービスを導入した成果と強調。また、日本人だけでなく海外からのフライ&クルーズ需要も取り込めているといい、訪日旅行者増への貢献にも胸を張った。

 カーニバル・ジャパン代表取締役社長の木島榮子氏によると、現在の日本人顧客のシェアは全体の6割強から7割程度。北米やオセアニアが強く、欧州、台湾、香港などからも需要が集まっている。

 木島氏はこの状況について、効率的で費用対効果が高く、かつ安全であることが人気と分析。また、予約のタイミングが早い欧米が先にキャビンを押さえることも要因という。

セレモニーには「リトル・プリンセス&プリンス」も50名招待 その上で木島氏は、より多くの日本人に乗船してもらいたいと改めて意欲を表明。日本人が伸び悩む最大の理由については「まだ敷居が高い」ことであると断言し、「知名度を上げ、気軽に乗れるということを知っていただきたい」とコメントした。

 今回も、横浜の赤レンガ倉庫とのコラボレーション企画としてフォトコンテストなどを実施したほか、セレモニー会場に集まった多くの一般消費者に対して、船内ショーの一部も実際のキャストが演じてみせた。

 このほか、休みを取りにくい日本人向けに5日間から7日間程度のショートクルーズも拡充。2016年は22本を運航するが、このうち4分の1弱を短い日程のコースとする。

 なお、今年1本目となった4月29日のクルーズはクラブツーリズムのチャーターで、約2300名が乗船しほぼ満室。このほか、添乗員とクラブツーリズム社員の合計200名も乗り込んだという。