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ジェイバ、メコン・クルーズのGSAに-年間300名の送客めざす

  • 2015年4月19日

ワット・プー・クルーズ。キャビンは定員2名で2ベッドタイプ  ジェイバは3月9日、ラオスのメコン・クルーズとGSA契約を締結した。メコン・クルーズはラオスでのメコン川のクルーズとして、メコン川北部を訪れる「ルアン・サイ・ロッジ&クルーズ」と、メコン川南部を巡る「ワット・プー・クルーズ」、さらにルアンパバーンにあるホテル「ザ・ルアン・サイ・レジデンス」を展開している。ジェイバ営業部長の西川量通氏は、合計で年間300名の送客をめざす考えを示し「3プロダクトをてこに日本からからラオスへの旅行者を増やしていきたい」と語った。旅行会社に対し、パッケージツアーの造成をはたらきかけていく方針だ。

ルアン・サイ・ロッジ&クルーズに使用するパクウー号。キャビンが無いタイプであるため船内宿泊は不可  ルアン・サイ・ロッジ&クルーズは、ラオス北部のフアイサイ/ルアンパバーン間を運航。途中にラオスの焼酎や織物造りの村や、4000体の仏像が安置されているパクウー洞窟などをめぐる。宿泊はパクベンにある、クルーズ船用のルアン・サイ・ロッジで、1泊2日の行程だ。クルーズは週4便から6便運航しており、定員40名から46名の船3隻で実施する。

 また、ワット・プー・クルーズはラオス南部のパクセ発着で2泊3日のクルーズを実施。チャンパサックやバン・ムアン、バン・デウア・ティア村、コーン島などを訪問。途中、世界遺産に指定されたワット・プー遺跡や、ジャングル内にあるフエイ・トモ遺跡、“アジアのナイアガラ”とも言われるコンファ・フェンの滝などを訪れる。船はワット・プー号で、キャビンは12室、定員は24名。週2便から3便の運航だ。なお、両クルーズとも6月は運休する。

(右から)ジェイバ代表取締役社長の市川裕美氏、営業部長の西川量通氏 西川氏はクルーズについて、「クルーズというよりもデスティネーションに興味がある人をターゲットにしたい」との方針を明かした。カンボジアやベトナム、中国の仏教遺跡に興味がある客層にアピールしたい考えで、旅行会社にパッケージツアーの造成を働きかけていくとした。ツアーは1週間程度を想定しており、ラオス国内は宿泊施設もそれほど多くなく、日本からの直行便も現在ないことなどから「ランド費用はそれほど安くない」との予想。旅行代金は30万円から50万円を見込む。大手旅行会社やラオスやカンボジアなどを扱う旅行会社などに対し、ツアー造成を働きかけており、すでに秋に数社がツアーを発売する予定だとした。

ザ・ルアン・サイ・レジデンス。一部OTA経由で宿泊する日本人もいるという  ツアーとしては、タイと組み合わせたツアーを提案。例えばルアン・サイ・ロッジ&クルーズでは、航空アクセスを考慮しタイのチェンライに2泊しゴールデン・トライアングルなどを見学後、フアイサイに行き、リバークルーズを楽しんだ後にルアンパバーンに2泊する行程を提案した。ルアンパバーンはラオス最初の都であり世界遺産に登録された都であるとし「ルアンパバーンが見どころであり、鍵になる」との考えだ。

 また、同氏によると、ラオス航空(QV)が今年10月頃から成田への就航を計画しているといい、今年のゴールデンウィークには同区間でチャーター便を運航、JTBが商品化しているところ。今後アクセス利便性がさらに高まると期待を示した。

 さらに、セミナーではジェイバ代表取締役社長の市川裕美氏がザ・ルアン・サイ・レジデンスについて紹介。同ホテルはスモール・ラクシャリー・ホテルズ・オブ・ザ・ワールド(SLH)加盟ホテルで、ルアンパバーンに位置。客室は43平方メートルのパイオニア・スイート20室、74平方メートルのエクスプロレータースイート4室の計24室。市川氏は「滞在型ホテルなので、ルアンパバーンに行くのではなく、ホテルを目的にしてもらえるようになれば」とアピールした。