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インスブルック、ワールド航空菊間会長に勲章、長期滞在ツアー評価

  • 2015年4月12日

(右から)インスブルック市観光局長のクラフト氏、チロル州州議会議長のシュター氏、ワールド航空サービスの菊間氏、オーストリア大使のツィンブルク氏、ワールド航空サービスの松本氏  インスブルック市観光局は4月10日、ワールド航空サービス代表取締役会長の菊間潤吾氏とマネージングチームに観光局栄誉賞金賞として、感謝状と勲章を授与した。ワールド航空サービスでは2011年から、パッケージツアー「ヨーロッパ避暑計画 ワールドサマービレッジ アルプスの古都インスブルック長期滞在の旅」を実施しており、これまでに約1500名を送客。同観光局によると、2国間の友好関係を強めるとともに「インスブルックを日本からのお客様にとって第2の故郷とすることに大きく寄与した」ことから、金賞の授与を決定したという。

 同賞の授与はアジアでは今回が初めて。なお、ツアーは日本旅行業協会(JATA)の「ツアーグランプリ2012」で国土交通大臣賞と海外旅行部門のパッケージ旅行部門でグランプリを受賞した。

ワールド航空サービス代表取締役会長の菊間潤吾氏  授与式で登壇した菊間氏は、ツアーについて、観光局をはじめとしたパートナーの協力とともに「インスブルックの市民が暖かく迎えてくれたこと」が成功の大きな要因と述べ、感謝の意を示した。長期滞在先にインスブルックを選んだ理由も、同地の人々のホスピタリティであるとし「これからも沢山のお客様を送り、インスブルックが第2の故郷であるという人を沢山日本につくっていきたい」と意欲を語った。

チロル州州議会議長のヘルヴィック・ファン・シュター氏  式では来日したチロル州州議会議長のヘルヴィック・ファン・シュター氏が、菊間氏に対し「インスブルックや、日本とオーストリアの関係について尽力していただき、感謝申し上げる」と謝意を表明。また、同市観光局局長のフリードリッヒ・クラフト氏は、インスブルックはレジデンスや山々に囲まれた美しい景観、市民が心からもてなすホスピタリティなどから「長期滞在にぴったりの街」とアピール。日本人旅行者とインスブルック市民との間で「ビジネスだけではなく、心と心の交流がある」と語った。

 ワールド航空サービス代表取締役社長の松本佳晴氏によると、2015年も同ツアーで夏に250名送客する予定で、現在200名強の申し込みがあるという。また、冬は毎年100名程度の申込があるとし、今年も冬のツアーを実施する予定だ。参加者のうち約4割から5割弱がリピーターで、時間的に余裕があるシニア層がメイン。年々利用者数が増加しており、今年は400名の参加を見込んでいるという。

 松本氏は長期滞在の旅について、個人での長期滞在は言葉の問題や病気の際の対応など不安があるが、パッケージツアーで長期滞在を提供することで「安全、安心を担保した旅行として提供できる」点をメリットとして強調。「新しいパッケージツアーの形では」と語り、今後も継続して展開していく考えを示した。

小宮山さんは2011年、14年とツアーに参加。絵はマリアテレジア通りを描いたもの  同社では2014年、長期滞在の旅第2弾として「ストラスブール長期滞在の旅」を発売。約270名を送客しており、今後も場所は未定だが、他都市での実施も検討しているとした。

 なお、今回のインスブルックのツアーでは、2度の参加経験があるイラストレーターの小宮山智恵子さんのイラストをパンフレットに採用。小宮山さんの個展を4月13日から17日まで、大使館で実施する。