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KITが京町家旅館「うるし邸」開業-京都2軒目、訪日客に焦点

  • 2015年3月22日

1階エントランスの様子。英字新聞も用意  京都や東京で旅館の運営などをおこなうKITは2月26日、京都に2軒目の旅館「京町家旅館さくら・うるし邸」を開業し、このほど内覧会を実施した。旅館は1792年創業の漆芸の老舗「柳庵初瀬川」の跡地にあり、市営地下鉄の四条駅から徒歩約7分、阪急電鉄の烏丸駅から徒歩約10分、佛光寺近くに位置している。

 同旅館のメインターゲットは訪日外国人旅行者。さくらうるし邸宅マネージャーの山崎航洋氏によると、KITが運営する東京の「江戸さくら」や京都の「京町家旅館さくら・本願寺」も同様で、宿泊者のうち95%が外国人だという。主に欧米からの顧客が多く、館内では英語での対応が主となるが、他言語を話すことができるスタッフもいるとした。

茶室風の数寄屋造り。京都の大工の技が随所に光る  客室数は32部屋で5タイプの客室を用意。数寄屋造り、京町家造り、書院造りに加えて洋室も設けた。最上階に4部屋ある和風のメゾネットルームは庭付で、ルームサービスの利用も可能だ。予約は原則2名から、公式ウェブサイトで受付するほか、Booking.comなどのOTAも利用する。旅行会社経由の予約も受け付ける。

 また、旅館の1階には平安女学院大学と提携した「京都ツアーラウンジ」を設置。宿泊客以外も利用できる独立機関との位置づけで、学生スタッフなどが観光情報の提供などを無料でおこなう予定。4月の桜の時期に向け、少しずつサービスを開始していく予定だ。

※詳細は後日フォトニュースで紹介予定