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ガルーダ、燃油サーチャージ円建てに、1バレル4000円以上から徴収

  • 2015年3月1日

 ガルーダ・インドネシア航空(GA)は2月27日、2015年度(2015年4月1日~2016年3月31日)の燃油サーチャージ適用条件表を発表した。従来は米ドル基準で区分していた適用額を日本販売分については日本円基準に改定するとともに、これまではシンガポールケロシン市況価格の平均により3ヶ月ごとに適用額を変更していたが、2015年度以降は2ヶ月ごとに徴収額を変更する。

 GAによれば、新たな適用条件表は「乱高下する航空燃料費や為替変動に迅速かつ柔軟に対応する」ためのもの。燃油サーチャージの適用条件については先ごろ、日本航空(JL)や全日空(NH)、ユナイテッド航空(UA)が日本販売分について米ドル建てから円建てに変更している。GAは2013年12月からNHと包括提携を結んでいるが、説明によれば今回の変更はNHとの提携関係に焦点を当てたものではなく、あくまでも利用者の利便性の向上や、グローバルでの業務再編成を主眼に置いたものだという。

 燃油サーチャージの徴収を止める基準となるシンガポールケロシン市況価格については、1バレルあたり60米ドルから4000円に変更。現在の為替レートでは60米ドルは約7158円に相当する。4000円は33.5米ドルに相当するが、日本以外で発着する旅程については40米ドルを切った時点で徴収を止める。

 4月1日からまでの5月31日発券分までに適用する燃油サーチャージについては、新たな適用条件表に基づき、日本発着国際線の1区間で6500円を徴収する。2014年12月と2015年1月までのシンガポールケロシン市況価格は平均71.02米ドルで、同期間の為替レートでは8000円以上9000円未満となることを受けたもの。