旅行業・観光業DX・IT化支援サービス

主要50社、3Q累計の海外旅行は0.1%減、感染症や円安が影響

  • 2015年2月23日

 観光庁が取りまとめた2014年第3四半期累計(2014年4月1日~12月31日)の主要旅行会社50社の旅行取扱概況で、海外旅行の取扱額は前年比0.1%増の1兆7244億4783万円となった。各月では5月が1.2%増、6月が2.4%増、7月が3.5%増、9月4.1%増と前年を上回ったが、第3四半期のみでは10月が0.9%減、11月が3.1%減、12月が0.8%減と減少し、1.5%減の5583億7807万円となった。

 企業別の取扱額では、ジェイティービー(JTB)グループ15社が1.1%増の3804億2710万円と最高で、2位はエイチ・アイ・エス(HIS)で2.1%増の2788億7845万円、3位は阪急交通社で11.1%減の1572億9444万円と続いた。

 前年からの伸び率については、JTBグローバルマーケティング&トラベルが65.5%増の7億1825万円と最も伸長。次いで、i.JTBが18.5%増の207億4841万円、ANAセールスが17.2%増の225億2499万円となった。

 また、募集型企画旅行では取扱額が2.8%減の5807億4760万円で、取扱人数は11.2%減の267万1554人と大幅に減少。単価は前年の19万8521円から21万7381円に増加した。

 海外旅行以外では、国内旅行が1.8%増の3兆1807億6566万円、外国人旅行が33.1%増の856億6193万円となり、総額は1.6%増の4兆9908万7542万円だった。

▽12月単月は0.8%減、感染症や円安が影響

 12月単月の海外旅行取扱額は0.8%減の1875億6690万円で、3ヶ月連続で前年を下回った。観光庁では10月と11月に引き続き、海外で発生した感染症や円安の影響により旅行者の消費マインドが冷え込んでいるとの見方を示している。

 企業別の取扱額を見ると、1位はジェイティービー15社計で0.3%増の435億4893万円。次いでエイチ・アイ・エス(HIS)が0.9%増の357億8465万円、阪急交通社が9.9%減の128億4855万円となった。前年からの伸び率では、沖縄ツーリストが48.1%増の1億5452万円と最も伸長し、2位がi.JTBで22.7%増の29億7234万円、3位は日通旅行で20.7%増の32億7262万円と増加した。

 募集型企画旅行は、取扱額が3.6%減の673億2695万円、取扱人数は11.8%減の29万5817人となり、単価は約2万円増の22万7596円だった。

 なお、国内旅行は1.8%増の3300億8413万円、外国人旅行は24.9%増の78億7580万円となった。


▽主要旅行会社取扱概況(Excelファイル)
2014年度第3四半期累計
2014年度第3四半期累計(詳細データ)
12月単月

※国内、外国人旅行は別途記載(下記関連記事)