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ブランドUSA、エリア・スペシャリストを支援、IPW参加料補助も

  • 2015年2月22日

ブランドUSA日本代表の早瀬陽一氏 ブランドUSAは2月19日、3月にJATAが従来の「デスティネーション・スペシャリスト(D/S)」に代わる取り組みとして開始する、新たなオンライン・トレーニング・プログラム「エリアスペシャリスト(A/S)」の受講を呼びかけることを目的とした、旅行会社向けのキックオフイベントを開催した。ブランドUSAは現在、JATAと共同で「ディスカバー アメリカ プロジェクト」に取り組んでいるところ。加えて、ブランドUSA独自の教育プログラムが英語版しか用意されておらず、日本の旅行会社での活用が難しいことなどから、積極的にA/Sのプロモーションに協力するという。JATAによれば、A/Sの開始を機にこのようなイベントを開催したのは、ブランドUSAが初めて。

JATA研修・試験部部長の金信夫氏 A/Sの概要を説明するセミナーでは、ブランドUSA日本代表でアジア・ストラテジー・ディレクターの早瀬陽一氏が冒頭で挨拶。参加者に向け、「A/Sなど、ブランドUSAとJATAが実施しているさまざまな啓蒙プログラムをご活用いただきたい」と要望した。JATA研修・試験部部長の金信夫氏は、「A/Sが旅行窓口での旅行者への相談の一助になると確信している」と述べ、米国が含まれる「北・南米」および「ハワイ・マリアナ」講座の積極的な受講を呼びかけた。

 A/Sは年2回開講する予定で、春期講座については3月から受け付けを開始し、5月から9月にかけて講座を実施。全8エリア合計で受講数延べ1500人をめざすという。合否の発表は10月初旬を予定しており、正答率70%以上を合格基準。なお、D/Sでは各国の試験に難易度のばらつきがあることが指摘されていたが、A/Sでは政府観光局ではなくJATAが主体的に問題を作成することにより、ばらつきは是正される見込み。

 ブランドUSAでは、春期講座に登録した受講者のなかから抽選で5名に対し、今年の5月30日から6月3日までオーランドで開催される「インターナショナルパウワウ(IPW)」の参加料の半額を負担するキャンペーンを実施する予定。そのほか、試験の合格者のなかから5名に、ブランドUSAが主催するファムツアーに優先的に参加できる権利を付与するという。

ワークショップの様子  この日のイベントでは、ここ数年定期的に開催している「深掘りセミナー」やワークショップも開催。「深掘りセミナー」では各州政府観光局が食とワインを共通テーマに、各地域の魅力を紹介した。ワークショップでは州政府観光局など20団体が参加し、旅行会社の商品造成担当者などと商談および情報交換をおこなった。

▽訂正案内(編集部 2015年2月23日11時15分)
・訂正箇所:タイトル
誤:受講料

正:IPW参加料

・訂正箇所:第4段落第1文
誤:受講料

正:今年の5月30日から6月3日までオーランドで開催される「インターナショナルパウワウ(IPW)」の参加料

お詫びして訂正致します。