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羽田、14年旅客数7000万人達成、成田は総旅客数9億人

羽田で開催された年間7000万人記念式典

 東京国際空港(羽田)と成田国際空港(成田)は12月22日、各空港で記念セレモニーを開催した。羽田は2014年の際内あわせた旅客数の7000万人達成を、成田は開港以来の際内合わせた総旅客数9億人を記念したもの。

 羽田で開催されたセレモニーで、東京航空局東京空港事務所東京国際空港長の植木憲司氏は年間7000万人達成について「羽田というより、日本の空港史上初めてのこと」と喜びを語った。

東京航空局東京空港事務所東京国際空港長の植木憲司氏

 羽田は1973年に1000万人を達成以来、1979年に2000万人、1988年に3000万人、1991年に4000万に、1998年に5000万人、2002年に6000万人を達成したところ。2008年のリーマンショックや2011年の東日本大震災の影響で落ち込んだ時期もあったが、「2010年の再国際化が大きく貢献した」という。

 また、植木氏は2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に触れ「羽田の果たす役割はますます大きくなっている。安全で快適な空港をめざし、利用者に喜んでもらえる空港にしたい」と語った。大田区長の松原忠義氏も「国際化の中で羽田の求められる位置づけ、果たす役割は大きい」と期待を示した。

成田で開催された、累計9億人達成記念式典

 一方、成田で開催されたセレモニーでは、成田国際空港(NAA)代表取締役社長の夏目誠氏が「成田民営化10周年の節目の年にこの日が迎えられることはありがたく、感慨深く、喜ばしいこと」と喜びを示した。今後は引き続き「航空会社からは選ばれる、地域の人々からは愛される空港をめざす」ため、グループ一丸となり取り組んでいく考え。

 また、夏目氏は2020年の東京五輪に向けて「表玄関の成田としても、世界各地の訪日客や選手などを日本のおもてなしの心で迎えられるよう、社を挙げて万全の体制で」取り組んでいると説明。2015年4月にLCC用の第3ターミナルを供用開始することや、成田への交通アクセスの充実などの取り組みを語った。

成田国際空港(NAA)代表取締役社長の夏目誠氏

 成田は1978年5月20日の開港後、1988年3月に1億人、1993年2月に2億人、1997年4月に3億人、2001年2月に4億人、2004年9月に5億人、2008年11月に7億人、2012年2月に8億人を達成し、記念行事を開催していた。なお、6億人は2007年4月に旅客数の計測方法を国際基準に統一した際、すでに6億人を超えていたため記念行事は実施していない。

 なお、9億人目の乗客は、全日空(NH)172便でサンノゼに出発する、ジェームズ・コリンズ氏。日本には15回以上訪問しており、今回はビジネス目的で訪れたという。コリンズ氏にはNAAから記念品、NHからはボーイングB787-8型機のモデルプレーンが贈呈された。