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カリフォルニア、15年のプロモーション強化-本局が予算倍増計画

  • 2014年12月14日

カリフォルニア観光局日本代表のマージョリー・デューイ氏 カリフォルニア観光局はこのほど、旅行会社などを対象にしたセミナー「クラブカリフォルニア」を開催した。同局日本代表のマージョリー・デューイ氏は今後の活動方針として、3ヶ年のマーケティング戦略「ドリーム・ビッグ」を発表。グローバルでの年間予算を現在の約50億円から2倍である約100億円に引き上げ、各地域に合わせたプロモーションを強化する計画だ。

 デューイ氏によると、カリフォルニア観光局の予算は同州のサプライヤー企業が利用者から税金として徴収している金額の一部から組まれている。同局では予算倍増に向けた検討をサプライヤー企業と続けており、結果が1月に発表されるという。

 日本市場へ投じられる予算も未確定だが、本局の予算増が決まった場合は合わせて増額される見込み。具体的な金額はカリフォルニア観光局の会計年度が7月開始であることから、それまでに決定する予定という。

 日本事務所では、増額の実現を前提として、例えば消費者向けウェブサイトの開設やソーシャルメディアを使用した広告活動、検索エンジンでカリフォルニアを検索すると観光局のウェブサイトが上位に掲載されるSEM対策などを計画しているところ。さらに、現在は業界向けのみでおこなっているメールマガジンの配信を、一般消費者向けにも開始する。

 また、旅行会社向けには2015年4月16日に大阪、17日に東京で「ジャパン・セールス・ミッション」を、2015年7月と11月にセミナー「クラブカリフォルニア」を開催。セミナーでは、国立公園やゲートウェイ以外の小さな町などの今まであまり知られていない素材をアピールし、ツアー造成を呼びかけていく考えだ。

 デューイ氏によると、2014年上半期の日本人訪問者数は前年比7%増と増加。この要因としては、セミナーなどを開催しマウントシャスタやカールスバッド・フラワー・フィールド、パームスプリングスなどの新しい観光素材をアピールした結果、「旅行会社の皆さんがカリフォルニアを見なおしてくれた。新しい魅力を取り入れたツアーをつくってくれた」という。

 なお、今回のクラブカリフォルニアでは「夏」をテーマとして、人気が高く問い合わせが多いという世界遺産のレッドウッド国立州立公園や、新しいデスティネーションとしてワインで有名な「ソノマ」を紹介。また、「アメリカ 国立公園-絶景・大自然の旅」の著者である牧野森太郎氏が国立公園の楽しみ方を説明したほか、協力サプライヤー企業がプレゼンテーションをおこなった。