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日系2社、上期国際線は旅客6.6%増、座席供給は2桁の伸び

  • 2014年11月6日

 日本航空(JL)と全日空(NH)の2014年度上期(2014年4月1日~9月30日)の運航実績で、国際線の旅客数は前年比6.6%増の748万554人となった。旅客輸送量を表す有償旅客キロ(RPK)は10.6%増、座席供給量を表す有効座席キロ(ASK)は12.4%増、有償旅客による座席利用率を表すロードファクターは1.2ポイント減の74.4%。

 2社を比較すると、旅客数はJLが1.2%増の389万5416人、NHが13.1%増の358万5138人で、規模ではJLが上回ったがNHが肉薄。ASKでは、NHが22.1%増の246億ASKとなり、JLによる3.9%増の240億ASKを上回った。逆にロードファクターは、JLが0.4ポイント減の75.8%、NHが1.8ポイント減の72.9%となり、NHは路線網の急拡充によって利用率が下降した傾向が窺える。


 方面別の旅客動向は、JLではオセアニアが規模は小さいものの10.1%増と2桁増。また、グアムが9.3%増、太平洋が9.2%増、中国が8.4%増などと前年を上回った。ロードファクターでは、太平洋が2.7ポイント増の82.0%、グアムが3.9ポイント増の81.0%と8割を超え、いずれも座席を増やしながら利用率も伸びる好循環。また、オセアニアも10.9ポイント増の77.2%と改善した。


 一方、NHは旅客数が北米・ホノルルで22.9%増、欧州で18.3%増、アジアで9.2%増といずれも増加。欧州は37万632人で、すでにJLの34万1073人を上回っている。ただし、ロードファクターは、北米・ホノルルが0.3ポイント増の77.6%となった以外、発表している区分では前年割れ。欧州は5.2ポイント減の71.0%、アジアは2.3ポイント減の69.4%であった。


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