主要50社、8月国内旅行は0.3%減、台風も影響-外国人は3割増

  • 2014年10月23日

 観光庁が取りまとめた2014年8月の主要旅行会社50社の旅行取扱概況で、国内旅行の取扱額が0.3%減の4528億1555万円と前年を下回った一方、外国人旅行は27.8%増の76億6020万円と大きく増加した。観光庁によると、国内旅行については台風による天候不良で直前の予約が伸び悩んだとの報告が入っている。

 募集型企画旅行のみの取り扱い状況では、国内旅行は取扱人数が7.2%減の436万6232人となったものの、取扱額は1.6%減の1338億3901万円となり、単価は1万円以上増加して3万653円に。逆に外国人旅行は、人数が19.1%増の1万7073人であったのに対して取扱額は3.6%増の3億215万円に留まり、単価は昨年の2万345円から1万7698円に引き下がった。

 企業別では、国内旅行、外国人旅行ともにJTBグループ15社の取扱額が最も多く、2位は国内が楽天の5.7%増・451億4096万円、外国人旅行は日本旅行の24.8%増・15億9580万円となった。

 伸び率では、国内旅行は取扱規模の小さな企業が大きく伸びているところで、1位エアーリンクで129.8%増の2億1950万円となった。取扱額が50億円を超える企業では、エイチ・アイ・エス(HIS)が27.2%増の73億882万円で最も高い結果となった。

 外国人旅行も同様に、1位がジェイアール東海ツアーズの529.2%増・2314万円、2位がJTBグループ内でJTB中国四国の365.8%増・465万円と小規模な取り扱いの中での急増が上位に入った。取扱額が1億円以上の企業では、トップツアーが127.6%増と倍以上の伸びを示した。

 なお、8月の海外旅行の取扱額は1.0%減の2531億7719万円。国内・外国人との総計は0.3%減の7136億5294万円となった。海外旅行の詳細は別途掲載している(下記関連記事)。


▽主要旅行会社取扱概況(Excelファイル)
8月単月