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メキシコ、14年上期は16%増、グアナファトなどへの業務渡航好調

  • 2014年9月29日

メキシコ観光局駐日代表のギジェルモ・エギアルテ氏 メキシコ観光局は9月29日、メキシコ大使館に旅行会社の商品造成担当者などを招き、「最新メキシコ観光セミナー」を開催した。冒頭で挨拶した同観光局駐日代表のギジェルモ・エギアルテ氏は、今年の1月から6月にかけての日本人訪問者数が前年比16%と好調に推移していることを報告。昨年の訪問者数は10万人を超えていることから、「現在の調子を維持できれば12万人近くにまで伸びる」と見通しを示した。

 エギアルテ氏は好調の要因の1つとして、近年多くの日本企業がメキシコに進出し、業務渡航の需要が大きく拡大していることを説明。その中でもトヨタ自動車や本田技研工業など、日本を代表する自動車会社が拠点を構える中部のグアナファト州などが大きな牽引力になっているとした。同州については、「古都グアナフアトとその銀鉱群」と「サン・ミゲルの要塞都市とヘスス・デ・ナサレノ・デ・アトトニルコの聖地」の2つの世界遺産を有することから、日本人向けのデスティネーションとしても大きく期待できるとした。

グアナファト州政府観光局広報ディレクターのエンリケ・ペレス氏 この日はグアナファト州政府観光局広報ディレクターのエンリケ・ペレス氏が、日本市場向けの新たなデスティネーションとして同州の魅力をアピール。世界遺産だけでなく、豊かな食文化などもフックになるとし、ワインやテキーラを軸としたツアーの造成も提案した。また、首都のメキシコシティから近いことや、米国およびメキシコの主要都市と空路で結ばれていることなど、日本からのアクセスの良さも訴求した。

 そのほか、アメリカン航空(AA)、デルタ航空(DL)、ユナイテッド航空(UA)の米系航空会社3社と、アエロメヒコ航空(AM)の担当者もプレゼンテーションをおこない、日本/メキシコ間の運航スケジュールやネットワーク網、乗り継ぎの利便性、機内や空港でのサービスなどについて、それぞれ優位性をアピールした。エギアルテ氏も「これらの航空会社の活用で日本とメキシコの距離が少しでも近くなれば」と述べ、旅行会社には積極的な活用を促した。