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アリタリア、ベネツィア線初便搭乗率は75%、今後も予想以上の推移

  • 2014年4月3日

(中央)AZ本社チーフコマーシャルオフィサーのファブリッツィオ・ボナ氏、(中右)在日イタリア大使のドメニコ・ジョルジ氏、(中左)国土交通省東京航空局成田空港事務所成田国際空港長の加藤敏氏、(右)ENIT日本支局長のストラーノ氏、(左)成田国際空港代表取締役社長の夏目誠氏が来賓として参加 アリタリア-イタリア航空(AZ)は2014年4月2日、成田/ベネツィア線を週2便で開設した。機材はボーイングB777-200ER型機を使用し、座席数はビジネスクラスが30席、プレミアムエコノミーが24席、エコノミークラスが239席の計293席。AZによると初便搭乗率はベネツィア発は約95%。成田発は約75%で、今後の予約も予想以上に順調な推移をしているという。

 ターゲットはすべての客層とするが、レジャーのプロモーションに力を入れる。ベネツィアは年間1200万人が訪れており、誰でも一度は行ってみたいと思う世界有数の美しいデスティネーションとして、十分な需要を見込む。イタリア政府観光局(ENIT)やMSCクルーズなどと共同プロモーションを行ない、ベネツィアのみならず、周辺の美しい山々でのトレッキングやスキー、博物館、ワイン、温泉などで新しい客層も取り込んでいく。

AZのファブリッツィオ・ボナ氏 就航初日、成田空港では初便搭乗前に記念式典を開催。AZ本社で営業と広報を統括するチーフコマーシャルオフィサーのファブリッツィオ・ボナ氏は、「飛行機を降りたらそこは世界遺産の街。夢のような路線を組むことができた。ベネツィアとローマ、ミラノのイタリア3都市をノンストップ便で結び、魅力的な選択肢を提供できることを誇りに思う」と述べ、イタリア周遊旅行の旅程が組みやすくなる利点をアピールした。

 また、記念式典に来賓として参加したENIT日本・アジア・オセアニア支局長のリッカルド・ストラーノ氏は、イタリア銀行のデータでは2013年にイタリアを訪れた日本人宿泊数が前年比12%増の345万泊、消費額では30%増の7億7300万ユーロとなっており、日本人旅行者がイタリアの観光産業に大きく貢献していることを提示。ベネツィアのあるヴェネト州には、イタリア統計局によると2012年日本人が42万泊が訪れているといい、今後は、ヴェネト州とも強力な体制を組んで、誘致を強化していく考えを示した。秋にはAZと、旅行業界やプレスを対象にしたヴェネト州のセミナーも開催する予定だ。

 なお、運航スケジュールが当面、当初発表から以下の通り変更となるが、ノンストップ便であることは変わらない。


▽AZ、成田/ベネツィア線運航スケジュール(4月2日~)

AZ789便 NRT 12時25分発/VCE 20時20分着(水、金)
AZ788便 VCE 13時30分発/NRT 09時40分着※翌日(木、土)