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羽田、9月末に国際線ターミナル直結ホテル、保安エリア宿泊も

  • 2014年3月13日

ホテル棟外観のイメージ(写真提供:東京国際空港ターミナル) 2014年9月末、羽田国際線ターミナル直結のホテルとして「ロイヤルパークホテル ザ 羽田」が開業する予定だ。ホテル棟はターミナルビルに隣接しており、東京国際空港ターミナル(TIAT)が建設、日本空港ビルデングが賃借、経営し、ロイヤルパークホテルズが運営を受託。三菱地所が施設計画全体をサポートする。総客室数は313室。7月から予約受付を開始する予定だ。

 同ホテルはロイヤルパークホテルズの「THE シリーズ」で展開するもの。ロイヤルパークホテルズアンドリゾーツ常務取締役の朝倉博行氏によると、ホテルのコンセプトは「夢見る箱」。羽田空港全体を観光資源として捉え「従来のエアポートホテルのイメージである、旅行の前泊として短時間寝る、宿泊できればいいというものではなく、一般のお客様にも利用できるようにした」という。年間売上は20億円、稼働率は90%以上をめざす。

70.02平方メートルのスイートルーム 同ホテルは日本で初めて、保安エリア内の旅客が利用できる客室を設けた「トランジットホテル」。保安エリアに17室の客室と、ベッドなしのリフレッシュルーム8室を設置。19席を有するラウンジも用意した。客室は1泊単位ではなく、時間単位での販売を予定する予定。

 朝倉氏は「(当初は)早めに出国し、ホテルでゆっくりしたい人の需要を取り込みたい」と意気込みを示した。また、航空会社からはファースト、ビジネスクラスのラウンジ利用者で個室を求める乗客のニーズが高いと聞いているとし、そうした需要も見込んでいるという。

 一般エリアにはシングル、ダブル、ツイン、スイート、ユニバーサルの6種類の部屋を計296室設けた。宿泊料金はシングルが2万円、ダブルが2万5000円、スイートが15万円となる予定だ。このほか、レストランや会議室、リフレッシュルーム6室を用意。各部屋とロビーではフライト情報が確認できる。

 販路はインターネット経由がメインになる見通し。自社サイトが60%から65%で、旅行会社経由は約40%。旅行会社のうちオンライントラベルエージェント(OTA)の比率は30%程度を見込んでいるという。

 今後は国際線旅客ターミナルと協力したサービスを展開していく。免税品の事前予約をホテルで受付し、出発前に保安エリア内で受け取るサービスを検討。ホテルと空港のコンシェルジュが連携したサービスの提供や、宿泊者にターミナル内の施設利用の割引サービスなども考えているという。