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日本航空、3Q売上高は5.1%増9899億円、通期予想を上方修正

  • 2014年2月2日

JLのB787型機 日本航空(JL)の2014年3月期第3四半期累計期間(2013年4月1日~12月31日)の連結業績で、売上高は前年比5.1%増の9899億円となった。旅客輸送事業では、旅客数が国際線で3%増の578万6863人、国内線で3.9%増の2384万1686人と増加。旅客収入も国際線が7.5%増の3313円、国内線が0.4%増の3749億円と前年を上回っている。

 一方、営業費用は8.7%増の8524億円と売上高の伸びを上回り、営業利益は13.1%減の1374億円に。経常利益は14.9%減の1312億円、四半期純利益は12.2%減の1235億円となった。

 期間中の輸送実績では、国際線は座席供給量を表す有効座席キロ(ASK)を4.4%増と拡大したところ、旅客輸送量を表す有償旅客キロ(RPK)が4.4%増と平行して増加。ややRPKの伸びが上回ったため、利用率は0.1ポイント増の76.2%となった。また、国内線はASKが2.6%増でRPKが2.9%増、利用率は0.2ポイント増の63.7%となった。

 このほか、JLグループのジャルパックでは、海外旅行は供給座席の増えたハワイや欧州が堅調であったものの、円安による販売価格の高騰で需要が伸び悩み、取扱人数が7.1%減の22万9000人と前年割れ。

 これに対して国内旅行は、東京ディズニーリゾート開園30周年の効果やJALダイナミックパッケージが好調に推移したことなどにより9.3%増の161万人となり、全体で連結消去前の営業収益は3.8%増の1296億円となった。

 なお、通期業績の予想は上方修正。昨年10月31日に発表した予想との比較で、売上高は50億円増の1兆2910億円、営業利益は30億円増の1580億円、経常利益は30億円増の1470億円、当期純利益は200億円増の1480億円とした。

 増収は国際線の旅客需要が好調であるためで、これに対して燃油価格の上昇などで営業費用が20億円増となり、営業利益は30億円の増加となる。また、当期純利益は営業利益の増加に加えて、法人税等調整額150億円、特別利益など20億円の増加を見込んでいるという。