itt TOKYO2024
itt TOKYO2024

HIS、売上高・営利など過去最高、13年10月期-今期も増収見込み

  • 2013年12月15日

 ▽ハウステンボス好調、AAAで第3国チャーター検討も

 旅行事業以外を見ると、ハウステンボスのテーマパーク事業では季節ごとのイベントの開催などが奏功し、売上高が28.8%増の205億4800万円、営業利益が90.0%増の50億1500万円、入場者数は29.1%増の247万7000人となった。

 運輸事業では、アジア・アトランティック・エアラインズ(HB/AAA)で成田・関空/バンコク線のプログラムチャーターを実施。平林氏は来年8月以降には第3国チャーターが可能になることから、グアムやハワイなどへのチャーターも検討しているとした。

 また、タイ発の訪日旅行需要が好調であることから、タイ/日本のチャーターも継続したい考え。長期運休していたオーシャンローズ号について海外事業法人と賃貸借契約を実施したこともあり、売上高は37.7%減の9700万円、営業損益は10億6500万円の赤字(前年:11億4200万円の赤字)となった。

 このほか、ホテル事業は売上高が60.8%増の44億7800万円、営業損益は1億1800万円の赤字(前年:2億3200万円の赤字)だった。

▽14年売上高は12.4%増-クルーズや高額商品の購入増で

 2014年10月期の連結業績は、売上高が12.4%増の5390億円、営業利益が円安コストの解消により32.6%増の157億円、経常利益が13.1%増の172億円を予想。当期純利益はハウステンボスの繰越欠損金の解消による費用増を見込み、1.1%増の90億円とした。平林氏は、売上高については韓国や中国の状況の改善や、2014年は大型クルーズ船の寄港でクルーズ旅行者が増加することから、取扱人数が増加する見込みを示した。

 また、「商品の値上がりはあるが、それ以上に高額商品を購入する旅行者が増えている」傾向にあることから、単価も上昇する見込み。売上高は1割増になるとした。