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日本航空、羽田枠に不服で国交省に書面、是正と説明求める

  • 2013年10月4日

 記者会見では、仮に5枠のみとなった場合の対応についても問われ、植木氏が回答した。影響としては、中期経営計画で当初想定していた8枠が5枠となり、1枠あたり年間100億円程度の減収、20億円程度の減益。加えて、NHに傾斜配分された5枠について成田からの路線にも影響が出ることになる。中期経営計画は修正を迫られ、成田を際際ハブ、羽田を内際ハブとする戦略も見直すこととなるという。

 今回配分された5枠については、現在は「早期の回答を求めている」段階で「何かを決めるのは性急」であるため、ダイヤ調整のエントリーなどは現在検討中。ただし、時間の制約もあるため配分が是正されないことも想定して各種の計画や戦略の再構築にも取り組んでいく。

 なお、植木氏は、返答の内容によっては「次のステップを考えざるを得ないケースもあろうかと思う」とコメント。ただし、次のステップについて具体的な言及は避けた。JLとしてどういった回答であれば納得がいくかについての質問に対しては、国民の財産である発着枠を最も有効に活用する手段が傾斜配分であることが合理的に示されることとした。