入社式で社長訓示、環境変化に積極的なチャレンジ訴え

  • 2013年4月2日

JTB首都圏:88名入社
首都圏代表取締役社長 生田亨氏

 JTB首都圏はリテール事業を中心におこなう会社で、約2900名の社員が在籍し、1都3県に183店舗を構えている。2012年度にはコンセプト店として、シニアやクルーズ、ヨーロッパの音楽の旅などを扱うロイヤルロード銀座を銀座4丁目に移転、リニューアルし、3月27日には海外ウェディングを専門に扱う旗艦店を銀座に開業した。2013年度は3ヵ年の事業運営計画「躍進2015」の達成に向けてさらに成長していく1年になる。

 メッセージは「感謝しよう!」「自分を成長させよう!」「商品を学ぼう!」の3つ。まず、お客様に感謝すること、お客様に評価してもらうことが大切だ。そのために、店頭営業の原点でもあるお客さmへの感謝の気持ちを忘れずに、御礼の言葉や笑顔で表現することを常に心がけてほしい。

 次に、成長のためにはまず自ら勉強してください。仕事に直結したものだけでなく、語学などを自ら学び成長する努力をしてほしい。一人ひとりの成長がJTB首都圏の会社の力になる。

 そして、「商品を学ぼう!」については、オンライン販売を得意とする旅行会社が伸びている中で、我々のリアル店舗はコンサルティングで勝っていく。オンラインで情報を提供し、購買はリアル店舗という施策を進めていくが、そのためにはインターネットやスマートフォンなど機械に負けない生きた情報を学び、コンサルティング力を高める必要がある。自社の商品だけでなく、他社を学び比較して初めてお客様にとって有益な情報になる。

 JTB首都圏では経営理念として、「お客様の信頼を礎に幅広く『旅』の舞台を提供し、躍動する豊かな社会の実現に貢献します」としている。「旅のチカラ」で社会を元気にする、日本、世界に貢献して世の中に役立つ素晴らしい仕事だ。自信と誇りを持って一緒にがんばっていこう。


日本旅行:78名入社
代表取締役社長 丸尾和明氏

 皆さんは当社にとって極めて大きな節目の年に入社する。本年は、新中期経営計画「ACTIVE2016」の初年度。これは、日本旅行が2016年までの4年間でめざすべき姿とその実現のために必要な具体的行動を明確化したものだ。

 現在の旅行業界は市場の構造変化による極めて大きな変革期にあり、他社との競争や人口減少、ニーズの多様化、個性化、直販化、さらに生産拠点の海外移転に伴う産業構造の変化は、旅行事業に大きな影響を与えている。従来のビジネスの枠組みを続けているだけでは企業として生き残ることが困難な状況だ。

 こうした中で当社は「ACTIVE2016」に則り、変化をしっかりと捉え、市場の構造変化に対応するべくビジネスモデルの転換を具体化、加速化し、人材の活性化や事業基盤を強化する。これにより「お客様を元気に」「地域を元気に」「社員を元気に」「株主への貢献」の4つのWINを実現し、「感動と満足を創出する活力ある企業グループ」を作り上げ、継続的に発展する活力ある日本旅行となることをめざす。

 皆さんは、この大きな節目かつ激動の時期に入社されたわけだが、むしろこうした変革期に入社されたことをチャンスと捉え、既成概念にとらわれない柔軟な思考と行動力により、将来を切り拓く中心的な存在になっていただきたい。

 入社式後、3週間の研修を用意しているが、私からは社会人、企業人の先輩として是非心がけてほしいことを3つ伝える。1つめは「基本を大切にする」こと。社会人として、企業人としての基本、お客様への対応の基本は「挨拶」だ。また、、同時に仕事の基本をしっかり身に付けてほしい。こうした基本があってはじめて変化にも的確に対応できるようになる。

 2つめは「失敗を恐れずにチャレンジする」こと。人間は失敗から多くを学ぶ。特に若い頃に本気で取り組んだ後の失敗は後に貴重な財産になる。失敗を単なるミスに終わらせず糧にできるかどうかで、次の取り組みが変わる。反省が深ければ深いほど、またそれが具体的であればあるほど進歩は著しい。失敗を恐れずにチャレンジすることが成長の近道だ。

 3つめは「目標を持つ」こと。これから様々な経験をしていくことになるが、常に目標を持ってほしい。環境や業務内容は配属によって変わるが、立場や役割に応じて目標を持てば自らの成長度合いを量ることができる。

 学生時代と大きく違うのはお客様や会社、社会に対する「責任」だ。それをしっかり認識してほしい。皆さんを含めて全社員が力を結集し、継続的に発展しうる企業グループに向け一緒に前進していこう。