KNT、第2四半期は増収減益、通期の業績予想を修正

  • 2012年8月28日

 近畿日本ツーリスト(KNT)の2012年12月期第2四半期(2012年1月1日~6月30日)の連結業績で、営業収益(※純額)は前年比8.9%増の268億6200万円と増収となったものの、営業損益は9億4600万円の損失(前年:18億1300万円の損失)、経常損益は9億4800万円の損失(前年:16億3200万円の損失)、純損益は13億9200万円の損失(前年:19億9000万円の損失)となった。

 同期間中は海外旅行は順調に推移したが、国内旅行が想定よりも低調に推移。一方、諸経費について大幅な削減に努め、営業損益と経常損益については前年実績の損失額をほぼ半減する効果をあげた。

 またKNTでは今年1月、北海道、東北、中国四国、九州地区について、それぞれの地域旅行会社に移管し、商事事業は新会社での営業を開始したが、このうち、東北、中国四国の各社と商事事業会社は当初計画以上の実績で推移。北海道と九州の各社は当初の計画通りに堅調に推移しているという。KNTでは今後も中期経営計画のもと、事業構造の改革に基づく施策を推進。KNTとしては東京、名古屋、大阪地区の旅行事業に集中しつつ、各社の自立経営を基盤に、企業グループとしての利益の最大化をはかっていく。

 なお、KNTでは第2四半期の実績および経営合理化などの施策による特別損失の計上を見込み、通期の業績予想を変更。営業収益、通期純利益は下方修正となった。連結業績予想の修正は下表のとおり。