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デンバー空港、UAの成田線に期待、乗継利便性アピール

  • 2012年6月10日

(左から)デンバー市郡市長事務所首席補佐官のエバン・ドライアー氏、メトロ・デンバー経済開発会社CEOのトム・クラーク氏、デンバー国際空港社長のキム・デイ氏、航空事業副本部長のエリック・ヒラガ氏、ヴァイス・プレジデントのローラ・ジャクソン氏  ユナイテッド航空(UA)が来年春に成田/デンバー線を開設すると発表したことに合わせ、このほどデンバー国際空港から社長のキム・デイ氏らが急遽来日し、都内でラウンドテーブルを開催した。同空港にとってアジアへの直行便はこれが初めて。デンバー国際空港では2005年から成田国際空港や全日空(NH)などに直行便の就航を働きかけており、デイ氏は「UAがB787で成田/デンバー線を開設するのはとてもエキサイティングなこと」と喜びを表明。「日本の皆様にデンバーをゲートウェイとして活用してほしい」と呼びかけた。

 デンバー国際空港からはアメリカ国内に加えカナダやメキシコ、コスタリカ、フランクフルト、ロンドンなど160都市以上にアクセスが可能だ。スターアライアンス運航便では120都市以上への乗継も可能という。デイ氏は「アジアのハブである成田と全米へのハブであるデンバーを結ぶ」ことで、シナジー効果が見込めるとの考えを示した。

 デンバー国際空港では、成田/デンバー線にビジネス、レジャー双方の需要を期待。レジャーに対しては、ロッキー山脈でのスキーや夏のハイキングなどのアウトドアアクテイビティを武器としてプロモーションを検討中。ビジネス需要も、コロラドに約40社の日本企業が進出しており、医療系をはじめ多くのコンベンションが開催されていることから、十分見込めるとの考え。なお、同空港の2011年の総利用者数は約5300万人で、そのうち約65%がレジャー客、約35%がビジネス客であったという。

 また、同空港では2016年に空港直結の鉄道システムが完成する予定で、15分間隔で運行し、空港とダウンタウンを約30分で結ぶため、旅行者のアクセスが改善。さらに、空港に500室を有するウエスティンホテルが2015年に開業するなど、利用者の利便性が更に高まるとアピールした。