2月の出国者数が12.9%増、過去最高に-訪日は2割減

 日本政府観光局(JNTO)が取りまとめた2012年2月の日本人出国数推計値は、前年比12.9%増の139万1193人となった。閏年のため前年よりも1日多く、その分の上乗せもあったものの、これまで2月としては過去最高だった2001年2月を約6万8000人上回り、過去最高を更新した。また昨年7月以降、8ヶ月連続のプラス成長で2ケタの伸びは12月以来となった。

 一方、訪日外客数は19.3%減の54万8200人。過去最高であった2008年2月と比較すると14万8100人少なく、2月としては過去5番目の数値となった。JNTOでは、昨年は2月であった旧正月が今年は1月であったため、一部の市場で2月の需要減につながったとの分析。1月と2月の合計値では11.5%減となる。

 重点市場別で見ると、タイが13.3%増の1万5400人で2月としては過去最高を更新。タイ以外では、インドが2.3%増の4800人とプラス成長したほか、米国が3.2%減の4万3700人と他市場よりも減少幅が小さくなっている。

 韓国、中国、台湾、香港の主要4市場では、台湾が8.1%減の8万5900人となった以外はすべて2割以上の減少で、韓国は27.0%減の16万9200人、中国は21.1%減の8万3100人、香港は41.6%減の2万8800人となった。

 ただし、韓国以外の3ヶ国は旧正月の影響を受けやすく、1月と2月の合計では中国が8.3%増、台湾が11.1%増、香港が7.7%減となっている。