itt TOKYO2024

スペシャリストインタビュー<カリフォルニア>:HIS 清野智勝さん

資格取得が大きな自信に
より深い知識を商品企画に活かす

Q.この先、この資格を業務にどう活用していこうと思いますか

 まずは商品企画ですね。資格取得を通して同じ素材を別の方向から見ることができたので、シニア層など、従来とは違う新たなターゲット層に向けた企画ができるかもしれません。

 それから、ロサンゼルスのプランだと、どうしても街中だけで完結してしまいますが、近郊都市の魅力を再確認しましたので、ロサンゼルスから近郊の街へ行き1泊するなど、ロサンゼルスを起点とした周遊型のプランもいいなと思います。たとえば、スペインの入植者たちが作ったスペイン風の建物の街や、デンマークの街並みが楽しめるソルバングがありますし、ビックサーでは絶壁で荒々しい波とともに絶景が楽しめます。

 鉄道を使い、こうした途中の街に立ち寄りながらロサンゼルスとサンフランシスコを組み合わせてまわるのも良いと思います。また、まだあまり浸透していませんが、フライ&ドライブのような自由度の高いプランも、もっとカリフォルニアの魅力が伝えることができればニーズが増えていくのではないでしょうか。

 加えて、販売知識がつくので販売窓口担当者にもカリフォルニア・エキスパート取得をすすめていきたいと思います。社内には若く、やる気に満ちた社員が多いので、早く取得できた人を表彰するなど、互いに切磋琢磨していく仕組みをつくっていくのもいいかもしれません。


Q.若手の方々にメッセージをお願いします

 普段からアンテナを張り巡らせて情報収集することはもちろん、お客様の本音を聞きだし、それに応えることができるよう、洞察力を身につけるといいと思います。お客様はどこでなにをしたいのか、ニーズは多様化していますから、それを探りだしていく。もちろん、いくら勉強しても百聞は一見にしかず。実際に現地へ行ってみるのがベストですが、動画などで現地の様子を見られるサイトもたくさんあります。まずはそういったところで情報を収集していくのもいいと思います。それもまた現地へでかけるモチベーションにつながります。

ありがとうございました


カリフォルニア・エキスパートとは

 カリフォルニア州観光局が実施している旅行業界関係者のためのトレーニングプログラム。2011年6月より日本語版も登場し、オンラインでカリフォルニアについてテーマごとに幅広く、かつ奥深く学ぶことができる。最後に出題される70問のクイズに挑戦し、クリアすればカリフォルニア州観光局公式の「エキスパート」の認定証が授与される。登録・申し込みで往復航空券などをプレゼントするキャンペーンや店舗対抗レースも開催するなど、インセンティブも用意されている。