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BTMメリット訴えフォーラム開催-日旅アメックス、他社支援も

  • 2011年9月28日

日本旅行・アメリカンエキスプレス代表取締役社長 竹村章美氏 日本旅行・アメリカンエキスプレス(日旅アメックス)は9月29日、出張業務全般に関係する人を対象に「ジャパン・ビジネス・トラベル・フォーラム2011」を開催する。これは、出張に関わるプロセスを全体的に管理するビジネストラベルマネジメント(BTM)のメリットを紹介するもの。アメリカンエキスプレスによる調査データなども活用し、出張をコストではなく投資と捉えて売上や利益率などの向上に繋げる重要性と、その実現にBTMが果たす役割をアピールする。

 これに先駆けて9月28日に開催したプレスセミナーの場で、日旅アメックス代表取締役社長の竹村章美氏は、日本の企業の出張規定が出張全体のプロセスを管理するものではなく、経費精算に関わる部分を重視するものであると指摘。また、アメックスの調査で、出張費用を「投資」と捉える企業が22%に留まり、必要経費(コスト)とする企業が60%に登ったと紹介。こうした現状に対してBTMであれば「出張の費用対効果を明確にはかる仕組み」を実現できると語った。

 また、日本企業の多くが複数の旅行会社を使い、出張の案件ごとに安い航空券や航空会社を選ぶなど、短期的なコスト削減策を取りがちとし、BTM契約のもとで集約してもらうことで、サプライヤーとの長期契約で独自レートを設定するなど全体的なコストの削減を提供できるとした。

 なお、竹村氏はインハウスなど業務渡航系の旅行会社に対して、包括的な出張管理に取り組む手助けもしたいという。「他社とは逆の動きになるかもしれないが、インハウス(の業務)を(奪うのではなく)バックアップしていきたい」とし、例えば、24時間のサービスなど、中小規模の旅行会社が単独では答えられないような顧客企業からの要望に、日旅アメックスのリソースを生かすことで応えられるようにしたいという。