ハワイ、8月の日本人渡航者数2.6%減、好要素が続き回復に期待

  • 2011年9月28日

HTJ代表の一倉隆氏  ハワイ州産業経済開発局(DBEDT)によると、8月の日本人渡航者数は2.6%減の12万2357人となった。東日本大震災以降、減少幅が先月、初めて9.2%減と1ケタ台となり、8月に前年レベルに戻りつつある格好だ。

 ハワイ州観光局(HTJ)代表の一倉隆氏は、9月28日に東京で開催した「ハワイ・ワークショップ」で、好調な推移を強調。8月以降の予約が前年を上回る旅行会社も多く、「この傾向は9月、10月以降も続いている。今年の終わりには昨年の数字には達しなくても、120万人に近いところまでいくのでは」と話す。

 また、今年は航空座席数が増加し、特に夏以降、プログラムチャーターや機材の大型化、冬には福岡線の開設なども予定され、来年にかけて良い状況にある。さらにアウラニ・ディズニー・リゾートのオープンなど新プロダクトの登場や、11月のAPEC開催によりMICEデスティネーションとしての注目も高まっていることを紹介。「ハワイはポジティブな状況にある。今年は難しいかもしれないが、来年に向けて130万人マーケットの回復をはかってほしい」と語った。

 HTJは9月26日から、名古屋、大阪、東京の3都市でワークショップを開催。約26社が出展し、最新情報を提供した。また、ハワイアン・エンターテイメントや、ドアプライズ抽選会も実施した。


▽日本での業務委託先が「a.link LCC」に

 ハワイ・ツーリズム・オーソリティ(HTA)は2012年以降の日本での業務委託先として、「a.link LCC」を指名した。a.link LCCの社長はエリック・タカハタ氏、副社長はオアフ観光局やハワイコンベンションセンターで要職を歴任したミツエ・ヴァーレイ氏とハレクラニやオアフ観光局の営業部長であった三枝肇幸氏で、ハワイと日本間の観光における多様な分野で長年の経験を有する。任期は2012年からの2年間で、2014年から3年間はオプション契約としている。

 これにともない、2期8年にわたりHTJを運営してきたJコンパスは、今年末で業務委託が終了となる。10月5日にはHTA、およびa.link LCCの代表者がそろい、記者会見を開く。