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マレーシア航空とエアアジアが「包括的協力」-インターライン、新路線も

  • 2011年8月11日

 マレーシア航空(MH)はこのほど、エアアジア(AK)およびエアアジアX(D7)と「包括的協力体制(Comprehensive Collaboration Framework、CCF)」を開始したと発表した。MHの大株主カザナナショナルはAKの株式の10%を、AKの大株主チューンエアはMHの株式の20.5%を取得。カザナナショナルはD7株式の10%の取得も提案した。

 3社はまず機材購入やケータリングなどの分野で協力。また、ネットワークの最適化などにより棲み分けをはかり、それぞれがターゲットとするセグメントに集中する。また、部分的なインターラインや新路線の展開も検討する。

 MHは発表の中で、「MHはCCFによって、コアマーケットでの競争力強化とロードファクターの向上、経営効率化に向けて注力できると信じている」と強調。一方、AK・CEOのトニー・フェルナンデス氏も「AKとD7は、新路線に成長の可能性を見出している」とコメント。運賃競争がなくなることへの懸念に対して、「我々はビジネスモデル上、常に運賃の引き下げを続ける必要があるが、(今回の提携により)より効率的にそれに集中できるようになった」としている。