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KNT中間決算、営業収益14%減の246.7億円-経費削減で赤字幅は縮小

  • 2011年8月9日

 近畿日本ツーリスト(KNT)の2011年12月期第2四半期累計期間(2011年1月1日~6月30日)の連結業績で、営業収益は前年比13.8%減の246億6600万円となった。年初には旅行需要の回復傾向が見られたものの、東日本大震災の発生により海外、国内、訪日いずれも打撃を受けた。

 ただし、収益減に対する緊急対策として人件費や広告宣伝費をはじめとした諸経費を削減したことで、営業損失は18億1300万円(前年:21億800万円)、経常損失は16億3200万円(同:22億4300万円)、純損失は19億9000万円(同:41億1000万円)といずれも赤字幅が縮小した。

 KNTでは期間中、個人旅行でWEB販売を強化したほか、日本旅行との国内旅行商品の共同開発を開始。団体旅行ではMICE市場において積極的な営業活動を展開するなどした。訪日旅行でも1月に訪日旅行部を新設するなどし、受け入れ体制の強化をはかった。また、個人旅行では、パッケージ商品企画機能を東京に集中して費用を削減している。

 なお、KNTでは8月9日に取締役会を開催し、近畿日本ツーリスト東北と近畿日本ツーリスト中国四国を設立してそれぞれの地域の旅行事業を移管することを含む組織再編を決議した。詳細は関連ニュースの通り。