itt TOKYO2024

アイルランド、文学の魅力アピール-ディスカバー・アイルランドセミナーで

  • 2011年7月1日
駐日アイルランド大使のジョン・ニアリー氏

 政府観光庁とアイルランド大使館は6月29日、都内でディスカバー・アイルランドセミナー2011を共催し、アイルランドの文学の魅力をアピールした。

 セミナーでは駐日アイルランド大使のジョン・ニアリー氏が、ノーベル文学賞受賞者でもある作家ウィリアム・バトラー・イェーツについて紹介。続いて愛知淑徳大学名誉教授の大野光子氏が登壇し、その文学世界の美しさとアイルランドの魅力について語った。

愛知淑徳大学名誉教授の大野光子氏

 同氏によると、特にイェーツが幼年期を過ごしたスライゴーにはその作品世界を彷彿とさせる景色が多く、またイェーツをテーマにした「イェーツトレイル」もある。同じ英語を公用語としながら英国や米国とは異なった文化であり、今でも残る伝統音楽などに触れながらの旅がおすすめだという。

 アイルランド政府観光庁の岡田知子氏によると、政府観光庁では日本語の「イェーツを訪ねる旅パスポート」を発行しており、利用すればダブリンをはじめスライゴーやゴールウェイにあるイェーツゆかりの観光スポットの入場料が30%割引になる。また、そのうち5つの施設を訪れスタンプを貯めると「イェーツを訪ねる旅修了証明書」が発行されるという。

 また、アイルランドではイェーツに限らず「文学と旅」というテーマでの旅行素材を見出すことが可能だ。岡田氏は、2010年にダブリンがユネスコから「文学の町City of Literature」認定を受けていることをあげ、「アイルランド旅行企画の際にはこうしたテーマを盛り込んでみては」と提案した。