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ハウステンボス、第1四半期は黒字化−入場者は53%増

  • 2011年4月1日
 ハウステンボス(HTB)の2011年9月期第1四半期(2010年10月1日〜12月31日)決算によると、売上高は前年比33.2%増の33億700万円だった。販売管理費を業務の効率化と経費削減努力を重ね、6.9%減の22億9000万円に抑えた結果、営業損益は3億6400万円の黒字(前年:5億900万円の赤字)、経常損益も5億9800万円の黒字(同:4億9800万円の赤字)となり、売上総利益も36.1%増の26億5500万円となった。

 今期は前期に引き続き、施設内のアトラクションの営業終了時間を閉園時間と合わせるなど、日中から夜まで一日中楽しめる営業体制やイベントの構築を行なった。また、「ガーデニングワールドカップ2010ナガサキ」初開催や700万球のイルミネーション「光の王国」新展開を実施。こうした取り組みが奏功し、入場者数は53.0%増の52万5000人となった。このうち海外客数は56%増の4万4800人だった。宿泊者数も17.9%増の6万5200人と増加した。

 今後は引き続きテーマパーク事業の更なる基盤強化、魅力向上に努めるとともに、ベンチャー企業の誘致によりハウステンボスの「観光ビジネス都市」化実現に向け取り組みを進めていく。今年3月から取組みの一環として、ハウステンボスの一角に英語のみが通じる英語村「イングリッシュ・スクウェア」を設置し、街頭英会話体験などさまざまなプログラムを実施。今後はハウステンボス内での療養など医療観光にも取り組んでいく考えで、今秋開始をめざし準備を進めているという。

 なお、今期の通期目標は、売上高は16.8%増の132億円、営業損益は前年から11億円増の1億円の赤字、経常利益は前年から22億円増の8億円、入場者数は20.1%増の185万人、宿泊者数は20%増の30万人とした。売上高は旧会計基準に基づく金額で、営業利益、経常利益については新会計基準においても同数値とする。