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エクスペディアとエア・アジアが合弁会社、航空券独占販売へ

  • 2011年3月31日
 エクスペディアとエア・アジア(AK)は3月29日、年内を目処に合弁会社を設立すると発表した。新会社は、アジア太平洋地域で航空券やホテル、ダイナミックパッケージを提供し、両社のアジアでのシェア拡大と選択肢の増加による顧客満足度の向上をめざす。社名は未定だが、出資比率は5割ずつで、シンガポールに本社を置く。エクスペディア・ジャパンは新会社の下に配置する予定で、人員など体制は今後詰めるという。

 新会社は、日本とインドのほか、シンガポール、マレーシア、タイなど東南アジア、東アジア市場で、エクスペディア・ブランドと、AKのブランドである「エア・アジア・ゴー(AirAsiaGo)」と「ゴー・ルーム(GoRooms)」の事業を展開する。

 また、アジア太平洋地域におけるAKとエア・アジアX(D7)の航空券とパッケージツアーのオンライン販売について、第三者独占販売権を獲得。これにより、日本を含むアジア太平洋地域では、一部の例外を除いてAirAsia.com、AirAsiaGo.com、エクスペディアのみがウェブサイトでAKとD7の航空券を販売できるようになる。パッケージツアーは、AKとD7の航空券とエクスペディアのホテルを組み合わせることで、1億通り以上の組み合わせが可能という。

 なお、今回の提携にあたって、エクスペディアはアジア市場に注力するうえで選択肢の増加や商品の幅の拡大につながると判断。AKは、エクスペディアのテクノロジーと販売ネットワークを評価したという。