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関空、11年度の成長戦略でLCCとインバウンド強化−地震の影響も

  • 2011年3月25日
 関西国際空港は、2011年度の成長戦略としてLCCやインバウンドの取り組みを強化する。LCCについて同社代表取締役副社長の竹内剛志氏は3月24日の定例会見で、「関空の、24時間運用可能で時間帯がある程度自由に設定できるというメリットはLCCに適している」とし、日本におけるLCCの拠点空港としての役割を担いたい考えを示した。

 LCC関係では、全日空(NH)がファースイトイースタン・インベストメントグループと共同に立ち上げた「A&F・AVIATION」が、関空を拠点とする計画を打ち出しているが、これも立ち上げを支援していく考え。LCC専用ターミナルについては、他の航空会社との公平性を考慮した上で、設置について検討を進めていく。

 また、インバウンドでは、関空の強みである中国、韓国、東南アジアへの路線網を活用。インバウンドを増やすことで、空港商業施設での売り上げ拡大にもつなげていきたい考え。そのための対策の一環として、関空へのアクセスの利便性向上にも取り組んでいく。

 さらに、国土交通省から中国系航空会社の発着枠制限を緩和されていることから、中国各地や各航空会社へプロモーション活動を実施していく方針だ。ただし、東北地方太平洋沖地震の影響もあり、3月から実施する予定だった活動計画について、見直しているところだ。