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フィジー政観、地方送客の割合が増加、2011年は首都圏にも注力

  • 2011年1月25日
 フィジー政府観光局は1月21日に開催したセミナーで、2011年の活動について、旅行会社向けの勉強会や異業種コラボレーションを積極的に進める方針を明らかにした。フィジーへのアクセスは、2009年にエアパシフィック航空(FJ)が直行便を廃止して経由便のみとなったが、同局日本支局長の川端郁代氏によると、2010年の日本人訪問者数は約1万2000人と健闘。2011年は1万3000人を目標とし、「『明るく元気に前向きに』をモットーに取り組みたい」と語った。経由便となり地方からの旅行者数が増加したが、今年は再び首都圏の需要喚起にも力を入れるという。

 セミナーには、コードシェア便を運航するキャセイパシフィック航空(CX)とFJのほか、大韓航空(KE)、コンチネンタル航空(CO)、ニューギニア航空(PX)、ニュージーランド航空(NZ)の航空会社6社のほか、プランテーション・アイランド・リゾートも参加し、アクセスやサービスを紹介。乗り継ぎ時間は往路1時間10分のCOと復路1時間のKEが最短を競う中、CXも日本からの便数の多さや都会的な香港との組み合わせを強調。距離的に無駄がないPXは、8日間のツアースケジュールを提示。NZは太平洋路線の充実を利点に、他社との共存をアピールした。

 また、同局では昨年、全国で35回のセミナーを実施。初めての試みとしてタヒチ観光局、ニューカレドニア観光局との協働による南太平洋セミナーも開催した。旅行会社内でもカウンター業務終了後、お弁当やアルコール飲料を提供して1時間程度の勉強会を開催。今年も旅行会社スタッフのモチベーション向上に向けて、「夜間や週末でも人数を問わず赴くので、ぜひ企画を」と呼びかけた。

 さらに、異業種との協働では、昨年実施した、下着メーカーのトリンプやスーツケースメーカーのサムソナイトとのフィジー旅行プレゼントキャンペーンを今年も継続。トリンプとは昨年大阪で実施したが、今年は開催時期をゴールデンウィークに移し、全国へと拡大。同社が顧客層とする10代後半から30代女性への認知をはかる。セントラルスポーツクラブとも、ヨガなどを盛り込んだボディメイキングツアーの催行が決定しており、川端氏自身が添乗員とインストラクターを務めるという。また、5月にはフィジーでワークショップ「フィジー・ツーリズム・エクスチェンジ」開催も予定している。