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IATA、次期事務総長にCXトニー・タイラー氏、来年6月に就任予定

  • 2010年12月6日
 国際航空運送協会(IATA)は12月3日、理事会での協議の結果、次期事務総長兼CEOの候補にキャセイパシフィック航空(CX)CEOのトニー・タイラー氏を満場一致で選出したと発表した。現事務総長兼CEOのジョバーニ・ビジニャーニ氏は退任予定で、タイラー氏は2011年6月の年次総会で後任として任命される予定だ。IATAは1945年の設立以来、欧米系のメガキャリアが強い影響力を持ってきていたが、アジア太平洋地域が航空市場として拡大する中で、タイラー氏のアジアでの経験が高く評価されたという。

 タイラー氏は、「国際航空業界の同輩たちから選ばれたことは喜ばしく、誇りに思う」とするコメントを発表。そして「(次期事務総長兼CEOは)世界118ヶ国の230社の航空会社を代表する重要かつ責任の重い職」とした上で、「IATAの使命は230社の航空会社を導き、代弁し、かつ彼らのために働くことであり、新しい役割を担うにあたってその使命の実現を固く約束する」と意欲を示した。

 なお、CXによると、タイラー氏は2011年3月31日付けで退任し、後任には現COOのジョン・スローサー氏が就任する予定だ。