観光庁、JNTOとVISIT JAPAN トラベルマート開催−訪日旅行商品造成を期待

  • 2010年11月26日
 観光庁と日本政府観光局(JNTO)は11月25日と26日、訪日旅行の商談会「VISIT JAPAN トラベルマート(VJTM)2010」を開催する。オープニングセレモニーで観光庁長官の溝畑宏氏は、「日本政府は観光を日本の基幹産業としている。将来は(インバウンドで)フランスを抜いて世界のトップをめざしており、国を挙げて全力で取り組んでいる」と観光に注力している姿勢を強調し、「2日間の商談会、4日間のファムトリップが、訪日外国人の増加に向けて大きな弾みになることを期待したい」とVJTMに対する期待感を示した。

 JNTO理事長の間宮忠敬氏も「2013年には訪日外国人1500万人の達成をめざしており、2010年はスタートにつながる年」と述べ、「2日の商談会はバイヤー、セラーにとって来年以降の外国人訪日ツアーに結びつくよい機会。できるだけ商談の成立を願う」と訪日旅行の商品造成に期待を示した。

 また、バイヤー側の代表として、シンガポールのワールドワイド・ハニー・トラベルマネージングディレクターのスーザン・テン氏が登壇し、自身が訪れた日光の魅力を紹介。セラーに対し「我々が理解できるように英語のパンフレットを増やしてほしい」と要望を述べた。

 VJTMは訪日ツアーの造成と訪日外国人旅行拡大をはかるため、ビジット・ジャパン事業の重点市場15市場を中心に海外の訪日旅行を取り扱う旅行会社やメディアを招請して実施される。今回は海外から東アジアを中心にバイヤー約300社、メディア約30社を招請し、国内観光関係企業や団体約400社が出展した。商談会後は3泊4日でファムトリップを実施する。計11コースを設定し、初心者向け、リピーター向けとターゲット別に分けたコースを設定したほか、北海道のスキーリゾートと道南ゴールデンルート、神戸や京都での日本文化体験など、さまざまなコンセプトのコースも設定。施設を視察するだけでなく、地元での意見交換会なども実施することで、商品造成の促進をはかる考えだ。