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マドリッド、11年度日本人訪問者数40万人へ−観光素材の多様性をアピール

  • 2010年11月24日
 マドリッド商工会議所とマドリッド州観光局、その他観光関連業者による観光ミッションがこのほど来日し、11月22日にスペイン政府観光局とともにワークショップとプレゼンテーションを開催した。マドリッド州観光局は2009年から日本市場へのプロモーションを強化しており、現在30万人程度の日本人訪問者数を、2011年度に40万人達成をめざしたいという。今回のワークショップ開催だけでなく、スペイン政府観光局と協力した宣伝や旅行会社向けのFAMツアーなどを通じ積極的にマドリッドの多様性をアピールしていく。

 セミナーでは、マドリッドにある133軒の美術館をアピール。例えば、20世紀以降の絵画1600点以上を有するティッセン・ボルネミッサ美術館やゲルニカで有名な国立ソフィア王妃芸術センターなどのほか、2008年に開館したカイシャ・フォーラムでは、芸術関連のイベントを毎日開催しているという。また、8556軒のレストランがあり、このうち13軒がミシュランで星を獲得しているなど、グルメの魅力も説明。予算にあわせて、カジュアルなバルや伝統的なレストランなど、予算にあわせて選ぶことが可能とした。さらに、マドリッドを起点に日帰り観光を楽しめるアランフェスやエル・エスコリアルなども紹介した。

 スペイン政府観光局日本・韓国・台湾地区局長にこのほど就任したベアトリス・マルコ氏は、自身がマドリッド出身であることに触れ、「マドリッドはスペインのいいところが詰まった街。様々な文化を有するのが魅力」と話し、「現在の経済環境では多大な支出を使うのは難しいと思うが、(日本の旅行業界と)協力していきたい」と意欲を示した。