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アンダルシア地方、日本市場で4000万円投入、積極的な広告プロモ展開へ

  • 2010年5月26日
 スペインのアンダルシア地方から観光ミッションが来日し、このほど観光セミナーを開催した。スペイン政府観光局局長のイグナシオ・ドゥカセ氏は、インフルエンザ、火山や経済不況など現在の厳しい状況下でも「日本渡航者の数は増加している」とし、日本市場の重要性を強調。その上で、「スペインのデスティネーションやアクティビティなど、『新しい可能性』を紹介していくことが日本人渡航者を増やす鍵となる」とし、アンダルシア政府などとともに、日本で4000万円の予算を投入した広告プロモーションを実施することを説明した。

 このうち、日本初の試みとしてテレビスポットキャンペーンを実施していく予定で、すでに日本語版のスポットを新宿、渋谷、銀座の大スクリーンで放映したという。ドゥカセ氏は「様々なプロモーションツールを通じ、集客の後押しとなることを期待する」と意気込みをのべた。

 セミナーでは「新しい可能性」の例として、初心者向けのマラガ、グラナダ、コルドバ、セビージャといった代表都市を巡り、美食やフラメンコを体験する5日間のツアーや、アンダルシアファン向けの乗馬体験、闘牛、ワイナリーを訪問する8日間ツアーなどを提案。また、ロングステイ向けにはコスタ・デル・ソルを訴えたほか、マラガ・パブロ・ピカソ国際空港に3月にオープンした新ターミナルや、高速鉄道「アヴェ」のマラガ/マドリッド間が今年末に開通するなど、インフラのアップデートも紹介した。

 なお、アンダルシア州政府観光局のマヌエル・マシアス氏は「アンダルシアのバラエティに富んだ新しい可能性を紹介したい。また、マグロ漁など独自の体験をすることで、アンダルシアの文化を体感し知ってほしい」と今回のプロモーションに意欲を示した。